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①スポーツと環境問題を考える〜きっかけ編

こんにちは。
2021年の初投稿はちょっと意識高めなテーマです。

先日、ホッケーのコーチ資格更新も兼ねて参加した日本スポーツ協会主催の「第1回JSPOスポーツと環境フォーラム」を受講しました。
今回は、受講しようと思ったきっかけや、学んだことについて書きたいと思います。

ちなみに私が日本スポーツ協会公認コーチ資格を取ったのは25歳の頃で、共通科目の研修は夏休み(有給5日間)を使っての受講だったので、
何とか夏休み感を出そうと開催地の福岡で研修後に毎晩現地の知り合いと飲み歩き、最終日は北九州でホークス戦を観に行ったりしました。

そんな懐かしい思い出も、もう7年前ということで、今回は2度目の資格更新研修。

(なお、当時は「公認コーチ」という資格名でしたが、現在は「コーチ3」という名称に変わっているようです。こちらご参照。)(日本スポーツ協会も、当時は日本体育協会という名称でした。)

コーチ資格を取ってから、日本スポーツ協会から定期的に案内が届くようになり、スポーツ関連団体が普段から色々なテーマでセミナーやワークショップを行っていることを知りました。

興味を惹くテーマは今までも結構あったのですが、いかんせん日本開催ということで、一時帰国をしてまでではないかな、、とスルーしてきました。

奇しくも、コロナ禍でセミナーがオンライン開催になったことでシンガポールからの参加も可能になり、「スポーツと環境」というテーマに惹かれて、受講申込を決めました。

SDGやESGが叫ばれて久しいですが、私が環境問題とスポーツを明確に結び付けて考えるようになったのは、シンガポールで「ヘイズ」を目の当たりにしてからです。(結構最近です、、)

「ヘイズ」は日本語では「煙霧」と訳されるのですが、スモッグという方がイメージがしやすいかと思います。要するに、大気汚染です。

ヘイズが出ている時は、霧がかかったようになり、ひどい時だと、一帯が真っ白になり、数メートル先も見通せなくなります。この霧の中にいると、息苦しくなって、目や喉を痛めたりします。

シンガポールに来て2年目のホッケーシーズン中にヘイズが酷い時期があったのですが、汚染度合いを表す指標が一定の数値を超えると健康に害があるとのことで、リーグ戦がいくつか延期になったりしました。

(当時のインスタ投稿、2枚目が実際のヘイズの様子)

そしてこのヘイズ、原因は「人」です。
主には、インドネシアやマレーシアで行われている焼畑農業や野焼きの煙が流れ流されてシンガポールにヘイズとなって届いている、とのこと。
伝統的な焼畑農業の他、大規模開発を行う為に企業が森林を焼き払っているという話もあります。(詳しいことはググってみて下さい。)

それまで、環境破壊について頭では理解していても、なかなかその影響を肌で感じることなく生活できてしまっていましたが、ヘイズは私の日常に直接的で分かりやすいダメージを与えました。

外を歩くと息が苦しい、目がシパシパする、そして何より、ホッケーが出来ない!

この時、スポーツは良い環境があってこそなのだと、初めて自分ごととして実感したのでした。

そんな原体験もあって、スポーツを通じて出来ることって何かあるんだろうか?という疑問に対するヒントが得られるといいなと思いながら、セミナーに申し込みました。

ところで、申込の際にちょっとしたサプライズがありました。名前の他に、年代や性別を入力する欄があったのですが、性別欄が「男」「女」「その他」の3択になっていたのです。

最近は日本でも、性別に対する違和感だったり、三人称単数(性別)としての「they」について、少しは話題になってるかなーという感覚はあったのですが、こういうお堅い系のセミナーの申込でそれを見かけるのはもっと先だろうと思っていたので驚きました。

なかなかやるやん(何目線)と言うのと、やっぱりスポーツは身体が関わることなので、そういった議論にも敏感なのかなーと思いました。

(そもそも申込で性別を問うべきではない、という話もあると思いますが、今回はセミナー受講生の資質を測るものではなく、分布を見るためのものと理解しています。)

本題に入る前に意外と長くなってしまったので、一旦ここで区切ろうと思います。
次回は、セミナーを受講して学んだことや感想について書いていきます。

ではまた。