短歌 - 「種」
名に春の季語を持つひとうつくしい歌を詠むひとから呼ばれる名
整然と植えられている苗に吹く風もあなたの一部でしょうか
雨あがりわたしは藍の種を蒔く 自然界には「平等」がない
食べた枇杷その種すべて埋めてみるわたしが生きた証のひとつ
一代で終わってしまう種のこと悪く言ってるみんなは子持ち
種蒔いたそばから除草剤を撒くそれがわたしを産んだ人です
終わるべくして終わるのだ種無しの葡萄を供えられた仏壇
草刈りのあとの香りを知る者と知らない者のあいだのイオン
消えたい、と今でもたまに思うけど不透明度は変わりないです
条件がそろえば発芽する種に何の期待もしないのが愛
読んでいただいてありがとうございますꪔ̤̮ また覗きにきてくださいな⋆⸜ ⚘ ⸝⋆