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汀心 Vol.1 感想

それぞれの恐怖を読めて楽しかった。

『未解決未発生事件』杉森仁香さん
怖い話系の恐怖。
みるきぃのが「こわっ」と呟いていた。
そして最後の市長。え?え?え?


『共棲のレッスン』不浦暖さん
恐怖の昔の少女漫画のようで、陶酔しそうになりながら読んでいた。
川奈野遥から嫌われたり、興醒めされる事かもしれない恐怖は焦りのようなドキドキを感じた。


『ミックロンソンおばけ』長澤沙也加さん
生首よりも一方だけが相手の言動に気を遣ったり、誘ったりする関係に落ち着かない怖さがあった。
ちんくんは、おばけに呪われておきなさいと思った。


『サラムン』芥川心之介さん
私は理解する手掛かりをも最後まで読んでも見つけられなかった。唯一、学んだことを忘れきってしまうところの恐怖はゾッとした。


『わたしを消さないで』作田優さん
効率的なことを考える夫さんなのかな。
私は理性ももちろんあるが感情で考え生きるので、スマホの画像なのだから消す(加工)ことは問題ないと、夫さんが消さないでほしいと思う作田さんの気持ちにハテナなことが少し怖かった。


『恐怖を一切感じない』芥川心之介さん
恐怖を感じない芥川さんに対して、人によっては恐怖を感じるのかもと思ったが恐怖を感じないことは周りの人には悪いことではない。
芥川さん自身にはあまり良いことでは無いのだと。
私も『ソウシリーズ』でも平気です。
日常では普通に恐怖は感じるけれども。


『夢寐のあなた』『水栽培』葛間野葛間さん
夢寐のあなたは、不穏さに少し緊張した。
そして水栽培でもっと怖くなるかと思ったけれど、私は個人的に好きだった。


『You can (not)change the special world 』継堀雪見さん
継堀さんが第四巻で感じた恐怖は、『スペシャル』に興味を引かれた一番の部分だった。けれどそれは私の苦手な展開だ。読もうかどうしようか悩ましいところだ。


『「哭悲 THE SADNESS」はゾンビ映画にあらず』山本雨季さん
血がたくさん出る映画なのか。私は親切なクムジャさんも平気だったので多分何とも無いと思う、と思うながら興味を持った。
人間と人間の極限下に於ける感情の暴走は怖そう。


『「コムジアム」のカメラワークが炙りだす恐怖』浅山幹也さん
この映画、めっちゃ怖そう。
本も映画もフェイクドキュメンタリーはホラーと相性いいと思っている。「霊がいる箱」のところ実際観てみたくなった。


『いつ訪れてもいいように』芥川心之介さん
過激な暴力を描いてあって、それで観客や批評家が上映中に席を立ったというところで、この映画がとても観たくなった。続きを読む前から想像がついた、それを超えるものがこの映画にあるんだろうなと。


私が恐怖を感じる映画は何だろう?と考えて真っ先に思い浮かんだのは『猿の惑星』の初代映画だ。
あのラストシーンは初めて観た小学生の頃に、「何だこの怖い映画は」と猿が出てきたところや檻とかよりずっとそれが怖かったのを憶えている。

Vol.2も楽しみにしています。

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