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伝統的な自然療法を知る。

つい先週の出来事なのですが、伝統的なハーブ療法を伝える活動をしているナチュロパスの方と大学時代の友人から招待をして頂き、シドニーから北へ2時間行ったNewcastleという街で行われた、伝統的な自然療法を残す活動をしている人たちによる勉強会に行ってきました。勉強会といってもそのグループのメンバーによる知識を広めるお話会だったり、日々の生活に取り入れられる簡単なワークショップだったりと、すごく楽しい一日を過ごせました。

私は卒業して三年、学生時代から働いていたヘルスフードストアでフルタイムで働いていました。日々お客さんや同僚ナチュロパスたちと関わっていく中で、ある疑問を抱くようになりました。

"私たちが学校で学んだ知識って、どうなんだろう。これを実践するだけでいいのかな。"

ハーブの調合といえば自分でハーブを選び、リストに書かれた処方量を計算し調合。ホリスティックとは言いつつ課題で重視されるのは科学的根拠に基づいた処方箋。極め付けは自分自身がハーブのティンクチャーを摂るとアルコールで肝臓の数値が悪化。笑

もちろんプラクティショナー専門の商品には優秀な既製品がたくさんあるのでそれらの商品についてもどんどん詳しくなっていく。だけど自分の必要なものだけを錠剤で取ることは難しく、栄養でのサポートに傾く自分自身の健康管理にすらナチュロパスとして悩ましく感じていました。
(他にもナチュロパスはCompoundingと言って必要なものを自身で組み合わせて粉状やカプセルにして処方することも可能です。ですが全てのナチュロパスがやっているわけではないので問い合わせてみてくださいね。)

ちょうどその頃、スピリチャルなものが好きな同じくナチュロパスの同僚が

”自分のエネルギーにあった処方だとドロップドーズ*の方が効くよ。特に慢性の症状には”、と。

  • *ドロップドーズ(Drop dose)とは、現在大学で学ぶ処方量、例えば10mlを一日に2、3回などではなく、3滴を水に入れて一日に数回飲む、など私が学校で習った処方方法とは処方量はもちろん、ハーブの選び方も少し異なり、この症状にはこのハーブといった選び方ではなく、そのハーブがその人の身体的、心理的、精神的な特徴に当てはまるか、といった伝統的なハーバリストのやり方で選ばれたハーブを処方すること。


薬局やスーパーなどでも購入できるかの有名な人気製品、Iberogastという消化不良などに効くハーブの小瓶ではドロップドーズが使われています。が、正直奥が深すぎて全てを詳しくは知っているわけではないのでもっと学びを深めたらまた改めて記事にしますね。

彼女のお世話になっているナチュロパスの方は自身で西洋占星術のバースチャートなどを探り、患者さんのエネルギーに合ったものを調合して処方しているそう。その処方は私の友人にはぴったりらしく、もう数年も同じものをドロップドーズで摂っているとのこと。

アロマや食事、ハーブを化学ではなくエネルギーや西洋占星術の一部として捉えるというのは知ってはいたものの、学校で科学的根拠を叩き込まれた私にはそれを取っ払うというのが少し驚きで、それと同時に、あぁ、自然療法ってガチガチに科学的根拠に基づかなくても、もっと気軽にライフスタイルとして取り入れればいいんだな、とようやく気が付きました。

それこそが昔から”魔女”と呼ばれてきたハーバリストたちの調合。
オーストラリアには有名なハーバリスト、Drothy Hallという方が昔いて、その方が使っていた処方方法は今は学校では教えられていないけれどたくさんの経験豊富なナチュロパスたちの間で活用されています。
彼女の出版した本はすごく貴重で、高値で取引されています。笑
私が購入した7年前もいいお値段しましたが、今ではその頃と比べて取引価格が二倍(!)になっていました。


上記したNewcastleでの集まりは、Drothy Hallからハーブを学んだナチュロパスの方にお誘いいただき参加したもの。以前彼女のDrothy Hallのハーブ処方に関するコースを受講した際に自分が学校で学んだ科学的な知識だけでは大事な何かが足りないのではないか、という気持ちを伝えさせてもらっていたので、きっと気にいるからぜひ遊びにきて!とお誘いいただいたのです。

ナチュロパスだけでなく、レイキのヒーラーやプラクティショナーではないが自然療法に興味のある人たちなども参加していて、みなさんとても温かく、勉強会ではたくさんの気づきがありました。

彼女たちがお庭で育ててるハーブの話やハーブを使って作る化粧品や薬品、それらのレシピや料理法などの話を聞いてワクワクが止まらず、自作の製品を販売している人たちから購入した製品を持ち帰って原材料などを見て、調べて、好奇心が止まりません。


知っていたつもりで知らなかった、自然療法に対する捉え方。
既存の考え方に疑問を持ち、学びを深める。この気づきを得てから腑に落ちるまで時間はかかったけど、”自然治癒力を高める”だけじゃない、ハーブからのエネルギーをもっと日々の生活にもっと取り組んでいこうと改めて実感しました。


ナチュロパスは卒業してからがスタート。今も毎日毎日学びの連続です。
この業界にいて知識を持って生活をしていると、真新しかったこともどんどん当たり前に変わっていって生活の一部になります。

新鮮味を失わないためにも学校で得た基礎を生かして、自分自身の興味や得意分野に絞ってさらに知識を広げていきたいと思っています。

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