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登山記 vol.7〜入笠山〜

我が日本には約18,000座ほどの山が存在しているそうで

国土の約2/3が森林に覆われる森林大国
(先進国の中では第3位
世界屈指の山国といえるそうです⛰

2週間に1回のペースで回ったとして

完全制覇にはおよそ720年かかる計算

人生80年時代と言われる中であっても
不可能はない、の言葉を胸に果敢にチャレンジしていきたいと思います

そんなメガBIGデカ盛りチャレンジの第7弾は、長野県に鎮座する入笠山!

▼入笠山(にゅうかさやま
長野県
標高1,955m
南アルプス最北部の山
10月初旬
晴れ


18,000分の7ですから
登山の工程でいうところの、携帯のアラームで寝てるか起きたかの瀬戸際あたり、といったところでしょうか


前回の日光白根山に続き、マンキンの青空☀️

早速ゴンドラで1,780mまで連れてってもらいます

実はこの山、登山道プラス、マウンテンバイク道があって、リフトでマウンテンバイクを運んで下ることができるバイカーの聖地でもあります🚵‍♂️


冬はスキーやスノボー、それ以外は登山とマウンテンバイク、湿原には多くの山が咲くエリアがあって花の山とも言われている、一年を通して楽しめる素晴らしい山となっております🌷


そしてゴンドラからのこの八ヶ岳(やつがだけ

ゴンドラからバイカー達も見れます



ロープウェイ駅の喫煙所と八ヶ岳

頂上まで60分の道のりですから、それだけならちょっとしたコブ程度の簡単な山です

ウッドチップから樹林帯、動物避けのゲートを抜けて約10分で入笠湿原へ


春から夏にかけて何百種類もの花が咲きまくるそうです


綺麗なトイレもあります🚽


見事な抜け感ですが、ジグザグに登っていく一応頂上までのルートなのです
横に巻き道もあります

入山から30分ほどでようやく登山らしい道へ
初の落ち葉道ですが危険ですね、湿ってると滑るし下に小石が潜んでて足を挫く可能性があるので慎重に進みます🍁


太陽に向かってグイグイ進んでいきます

途中で岩場コースと迂回コースの選択を迫られます

"買ってでも苦労をしろ"
ギャンブル好きの祖父の遺言を信じて岩場コースに進みます
超絶大穴狙い、一攫千金が信条の自慢の祖父です

呆気なく抜けられるので楽勝でした


そして、ピッタリ60分で山頂へ


ゴンドラから見れた八ヶ岳のみならず
360度見渡せる最高の眺望でした

60分程度で急登もなく、この景色なら
初心者でも安心ですし充分に楽しめますね


しかしそこは18,000座制覇を目論む
意識高い系初心者の私としては、ここで下山して帰るなんて愚の骨頂なのであります


ということで少しだけ下ってビーフシチューが有名らしいマナスル山荘を横目に、別のルートへ

ここからが真骨頂!

入笠山を西から南、東から北へと反時計回りに迂回するトンデモ登山道があると聞いて、かなり過酷らしいのでワクテカしながら進みます


30分くらい車道を歩きます
入笠山の西側ですが、人も車も全くのゼロ
ネイティブに言えばズィロです

相変わらず眺めも良く、唐突に牧場が現れたり、BBQ場があるのか水道があったりします


そしてこれ

えっ通行止めって、、通れないんかい、、


落胆して引き返そうとしたら1人の女性登山客が向こう側から現れ、ゲートを乗り越えてこちらに向かってきたので話しを聞いてみました

どうやら車は通行止めだけど徒歩なら乗り越えて通って良い道みたいです
よく見たらそんなことが書いてある看板もありました


ゲートを越えてからは砂利の車道と樹林帯をまた延々歩きます


木こわっ


木怖いし孤独感満載なので
ゲートで話しかけた女性が本当は死神で
良からぬ方向へ誘うために現れたんじゃないかと思い始めます


さらに30分ほど歩いてここ!

テイ沢入り口(兼出口)に到着です
入笠山はイントロ、死神と会ってAメロ
このテイ沢こそが今回のサビなのであります

大阿原湿原に繋がる1kmの道のりがすごいらしいのです

「丸太橋が傷んでるから気をつけろ」的なことが書いてありますが


何がすごいって



カモシカの看板を逆さまに刺しちゃうくらい激ヤバスポットなのです


お昼も兼ねて10分ぐらい休憩しましたがここでも人は通りません
土曜の真っ昼間なんですけどね、、


この道を行きます


入ってすぐに沢が流れていて


早速ありました
傷んでるで有名な丸太橋


体重82キロと、熊にしては細身なほうとは言え、恐る恐る渡ります


渡り終えたと思ったらすぐにこれ
「ワタルナ!!👀他の丸太橋も要注意」
と書いてあります

渡るな、をカタカナにするあたりと
黒マーカーで書いた目のイラストが怖すぎ
見てるぞ、みたいなことなんでしょうか
絶対に見てないくせに、大嘘もいいとこです

飛び石を使って渡りました



他にも注意しようがない丸太橋をなんとか通過します



ここなんて橋の手前に緑のロープが橋を遮るように置いてあるんです
どんなメッセージなのか考察しますが
ロープに沿って橋を避けると岩だし
強引にロープを超えて橋行くにしても痛みまくってるし、、

間をとって沢をジャンプで乗り越えました



写真を撮っていない橋も加えて計10個ぐらいあります


自然が爆発してる感じですね

こんなところ好き好んで通る方は少ないでしょうし
崩落でもして怪我で動けなくなったら確実に数日間は放置でしょう


それでも休憩所はしっかり


キノコの綺麗さもレベチです🍄


40分ほど進んでようやく抜けました
いやー疲れたし、怖かった、、

が!
こっち側の看板!

「この先のテイ沢は丸太橋流失のため、通行は控えてください」

いやどないやねん!
反対側は「傷んでるから気をつけろ」だったやないかい!

と、まあ、通行禁止だったみたいですね、、
やっぱりあの女性は死神だったようです

山に潜む罠にしっかりかかったところで
なんとか心を落ち着かせて帰路に着きます


ここからは大阿原湿原
入笠湿原とは一風変わった木道の一本道から見える景色で心が洗われます



木こわっ



八ヶ岳ビューポイントを経て



登山道入り口のウッドチップへ戻ってきました
まだバイカー達はノリノリですね


こちらが今回のルート
全行程11キロ、4時間半の大スペクタクルでお送りしました

問題のテイ沢は入笠山の南に位置するルート
テイ沢へ続く道で出会った人は全員死神と思って接してください



帰りもゴンドラで、最初から最後まで八ヶ岳が綺麗に見れました


ーーー

今回の入笠山、山自体の魅力もさる事ながら
それを取り巻くテイ沢の魅力にも取りつかれました
危うく死神に取り憑かれるところでしたが、、

花の山ですから、季節を変えて再チャレンジしてみたいとも思っています

登山だけなら、初心者の方を引き連れて登るファーストマウンテンとしても良いかも知れません

前人未到の大達成まで
残すところ約17,993座となりました
これからも怪我なく、健康に山を楽しみたいと思います

最後までご覧いただき、ありがとう御座いました

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