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鞄(かばん)に何を詰め込むか。

1週間ほどの出張のために荷造り。
ふと、考える。

命の危機がある状況で荷造りするとしたら、
鞄になにを詰め込むだろうか。

もし鳥を飼っていらどうだろう。
観葉植物たちはどうしよう。水は最低あげよう。

パスポートも必須だろうな。
わたしが、わたしだと分かるものを持たないと。。。
けど、結局、3日分の宿泊セットだろうか。

一人、中南米を縦断していた時、
クレジットカードがまったく使えなくなって、
現地通貨もなくて、ゾッとしたことがある。

急に、ATMから現金が引き出せなくなったら。
急に、自国通貨がどこの国の通貨とも替えられなくなったら。

途方もなくて、どちらにしても呆然とする。

それでも希望を持てるだろうか。
持てるとしたら、その希望はどこから来るだろうか。

家族や友人、たまたま出会った縁もゆかりもない人々が、
心を砕いて、寄りそって、助けようとしてくれる人たちが、
わたしには救いだったんだ。

ニカラグアの国境で、所持金ゼロの私にバス代をくれた人、
San Diegoの夜のバス停で、途方に暮れていた私にホテルまでのタクシーを手配してくれた人、
まだ暗い早朝のQuitoのバス停で、最後まで一緒に安全な宿を探してくれたタクシーの人、
GranadaからOmetepe行きのバスで隣りに座っただけなのに、自宅に2泊もさせてくれた人(もちろん彼女は今は大事な友人である)、
バス繋がりのストーリーだけでも腐るほどある。
それから、それから、、、たくさんの人たちに救ってもらった。

世界のどこだって、どんな状況だって、たいていの人は優しい。
それが、グルーピングされた途端、なにかがおかしくなるらしい。

人々を不安にさせる為政者も、力で解決しようとする行為も「NO」だ。
国とか、政権とか、指導者がどうこうとか、関係なくて。
善とか悪とか、正義とかなんとか、関係なくて。
人々を見ている。

誰かが抱えている不安を、
微々たるものでも解消できる人になりたい。

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