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相互扶助と社会主義

ちょっとよくわからないこと。私たち日本人の生きている現代社会において、どこまでが助け合いとされ、またどこからがソーシャリズムとされるのか。

例えば、自然災害で住宅が全壊して被害を受けたとき。もしその人が住宅の地震保険に入っていなかったとしたら?きっと国会は急ピッチで、その人たちの住宅の再建や仮設住宅探しを金銭的に援助できるような法律を特別に作るでしょう。もちろんそうしないとその人たちは生きていくことができませんから、当たり前の措置だとも言えます。

でも、じゃあ一体保険に入っている人が普段払っている保険料は何だというのでしょう。言葉は悪いですが、保険に入っている人からすれば、「保険に入っていなくても被害の大きさが大きければ特例の救済措置で住宅再建のための資金が手に入るの?それってまさか私らが払ったお金でってこと?え、再分配し過ぎじゃないですか、ちょっと。。」という感じじゃないですか。

でもそこで、「保険料払ってないんやから家になんか住めるか、お金貯まるまで野宿しろ!」とはなりませんよね。それはさっきも言ったように、その人たちが災害直後の辛い時を生き抜く方法は誰かに援助してもらうことしかないから。相互扶助と捉えられる範囲だった、ということでしょうか。

日本は、”資本主義”を選びました。しかし、正直に言って貧富の差が小さいとは言えないと思います。シビアな例を上げましたが、日常生活でこんな場面はいくつもあるはず。その時、私たちはなにを良しとし、なにをしないのか。それを決めていくのも政治のつとめであり、私たちひとりひとりのつとめであると思います。



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