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【鬼祝】フリースタイルティーチャーに出たいって言ったら出れた話【ガチ実話】


今から4ヶ月前の6/20。



その日ピンネタライブがあって、そのライブ本番までネタを作っていた。




そして本番は常軌を逸するぐらいすべった。






そのすべりが僕の背中を押してくれたかのように、気づいたら「フリースタイルティーチャーにでたすぎるんだけど?」の記事を殴るように書いていた。




すべるというのは偉大だ。




普段やらないこともやってしまうぐらいには軽めにバグれる。





僕は今まで恥ずかしくて、何か好きなものを発信することが苦手だった。







いわゆる「SNS尖り」というものだ。





周りの人間から「うわこいつあからさまに好きアピールしてるダッサ」とか「本当に好きなやつには勝てないよ」などの冷笑を非常に怖がっているためである。







しかしその日、天下無双の比類なきすべり方をした僕は、SNS尖りなどという雑魚プレイはこの人生でするべきではない、と悟れるほどに無敵だった。






書き殴った文章を速攻で投稿し、ライブ終わりに先輩方が、かわいそうな僕を保護するように飲みに誘ってくださった。







「お前あのすべり方はやばいよ」



「ちゃんと作らないと」




といった金言をアルコールと一緒に体内にぶち込みまくって、今日のすべりを血液中に循環させている最中、突然LINEの電話が鳴った。






「もしもしはやちゃん?」






電話の相手はワタナベエンターテインメント所属の同期「新作のハーモニカ」の溝上たんぼ。







「なんかさー、フリースタイルティーチャーの総合演出の方がはやちゃんのnote見たらしくてさ」






まずはやちゃんと呼ばれていることは置いといて、その一言で僕の血液中のすべりは一瞬でろ過されて、喜びのみが抽出されていた。







「え、まじ!?!?!?!?さっき投稿したばっかだよ!?!?!?」







大学生のころどんなに疲れてる日でも行ってた渋谷の楽園というパチンコ屋さんの裏路地で、負けすぎて「ああああああ!!!!!」と言った以来そこで久しぶりに叫んだ。



息くさかったと思う。







「だから次のシーズンきっと声かかると思うから一緒になれたらいいね」






「うん!本当にありがとう!本当に本当に!」






同期ではあるけれど、年齢は弟と同じぐらい離れてる相手に、2000万融資して貰ったテンションで感謝述べた。






先輩たちの元へ駆け寄り、まだ決まってもないのに「フリースタイルティーチャー決まりました!」とすべったことを無かったことにしたくて軽めの嘘ついた。







その数日後。





「今度総合演出の方と、オッパショ石の広田さんと一緒に飲むからきてよ」







たんぼから。




0.01秒で既読つけて、3.5秒で「いく!!!」と返事した。






当日は20時にライブが終わり、高飛びする勢いで劇場を出た。





赤坂駅に着いて、気分を高めるために一旦「TOKONA-X」というラッパーの曲を聴きながらイキり回って飲み屋に向かった。






着いたらすでに皆さん集まっていて総合演出の岡田さんという方が開口一番に、







「ごめんねー、ずっと呼んであげれなくて」






ご、め、ん、ね…!?





想像していたのは「ういー、なに?そんなに出たいの?じゃあ一発ギャグやってよ!」とか「この酒一気したら出してやるよ」と言った、いわゆる昔のテレビの人のノリみたいなのされると思っていたからとても驚いた。







TOKONA-Xの力を借りるまでもなく、本当にあのzeebraさんやMC漢さんたちを束ねているとは思えないほどに物腰の柔らかい方だった。






「ごめんねなんてそんな!!!むしろ呼んでいただいてありがとうございます!!!」




すごく感動した。
ずっと見ていた番組で、ずっと出たかった番組の総合演出の方がこんなにいい人で、そして今喋れていることに。



モーニング娘。のザ・ピ〜スの「好きな人が優しかった、ピース!」の歌詞の意味を初めて身に染みた。








「そっか!じゃあ今の気持ちをフリースタイルで表現してみてよ!」






心の中の加護ちゃんがピースの人差し指だけをそっと閉じた。








それでも僕をいじってくれたり、ラップの話を聞いてくれたり、どんだけこの番組に出たかったのかを「うんうん」言いながら聞いてくれた。





お手洗いに行って、鏡に映るゆでダコぐらい赤くなった顔に「いい日だな」と薄ら寒いつぶやきをして席に戻ると、










優しすぎたTK da 黒ぶちさんと泣きそうな笹本


昔からずっとDVDやテレビで見ていた憧れのラッパー「TK da 黒ぶち」さんがそこにいた。





「え、え!黒ぶち…さん!!?」




「あ、どーも!たまたまそこを通りがかって!」






20歳の頃の僕の顔が浮かびまくって、拝啓昔の僕へをその場で何度も何度もしてた。





お酒を飲めていることも、その場で一緒にサイファー(フリースタイルセッション)させていただいたときも、すべてが感動でずっと泣きそうだった。







「いい縁だね」




総合演出の方のその言葉から、僕のティーチャーはTKさんに決まった。









この番組に出るためにラップの曲を毎月作って一年が経つ頃、ようやく呼んでいただけて、決まってからは毎日、毎日、練習して、「生まれてきてよかった」と何度思ったことか。







最初は地元の不良にノリでやらされたラップでテレビに出れて、あの頃見ていたzeebraさんが僕について話してくれて、友達みんなと見たUMBというラップの全国大会のDVDに出ていたTKさんにラップを教えてもらえて、感無量すぎ。






SNS尖りとかいううんこスタンスは要らないことが今回のことでよーくわかったよ⭐︎









まぁ兎にも角にも、とりあえずABEMA TVでフリースタイルティーチャーは観れるので是非とも夢を叶えた男の勇姿を皆さん確認してください!






渋谷でスタジオ練のとき

スタッフさん含めた3人のスリーショットです!
さよならたますぃ!!

よろしければサポートしていただけたら嬉しいです!明日を生きる糧になります!!是非たますぃー!!!!!