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いろいろな経験が積み重なって生み出される

こんにちは。

今日は先月参加した
講演会の感想を書いていきます。

九州国立博物館で
行われている葛飾北斎の
記念講演会に参加しました。

元々は西洋美術の方が好きで
「北斎と言えば『冨嶽三十六景』」
くらいでした。

そんな私ですが
北斎が『冨嶽三十六景』の
完成前に描いた
多様なジャンルの作品や
すでに高齢(70歳前後)で
あったことなど

改めて北斎が描き続けた
意志の強さというものを
感じました。

北斎が40歳台の頃は
摺物※や狂歌絵本などの
ジャンルで一流絵師として
地位を確立していたそうです。

さらには中国経由で
透視図法的理解も
広まりつつ時代でもありました。

他にも当時、
版元が有力だったことなど
様々な時代背景によって
この作品が成立し
新たに名所絵としての
ジャンルを築いたのでした。

新しいものやことが
生み出されていく過程では
その人の培った経験や
周囲の環境、人など

作者の名は確かに
北斎ひとりでは
ありますが

関わるものすべて含めて
「作品」と呼べるもの
なのではないかと考えた
講演会でした。

※摺物
「江戸時代に配り物として作られた非売品の木版画。狂歌師による歳旦 (さいたん) 摺物のほか,改名の際の名広めや絵暦などが含まれる。最高度の彫摺技法が求められたため,浮世絵の発達に貢献した点が多い。質量ともに葛飾北斎が群を抜く。」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


今日はここまで。
すてきな週末を。

しぜん日記
いんすた
☞九州国立博物館「特別展 北斎」


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