見出し画像

タチバナ〜奈良県大和橘編

前回ご紹介したのは
静岡県沼津市戸田のタチバナ

今回は
奈良県のタチバナをご紹介です。

大和の国のタチバナだから
大和橘(ヤマトタチバナ)という呼び方が
よく似合う。

奈良県には
ほんとにたくさんの歴史と文化があり

現地で地図を見ていると
古墳古墳古墳古墳で

古墳好きな私は
テンション爆上がりする。

関西圏の小学生は
春日大社への遠足があって

若草山で走り回り
鹿にお弁当を狙われる
という経験をする方が多いのではないでしょうか

植物を学び
久しぶりに奈良を訪れると
ええ〜っ!こんな地だったの?って

驚くことばかり。

そんな思い出の地
奈良県でタチバナを復活させようと
活動されている方がいる。

何年も都合が合わなくて
ようやく行けた2023年12月

近鉄電車 尼ヶ辻駅

ここに第11代垂仁天皇陵があって
すぐ横に田道間守さんのお墓(諸説あり)

手前の小島が田道間守さんのお墓とされている

そしてすぐその横に

なら橘プロジェクト

なら橘プロジェクトさんたちが
管理されている柑橘の畑がある。

大和橘含め様々な柑橘類

橘を探し始めた時
あまり知られていなかったから

これが橘ですと言われて
育てた苗が
別の柑橘だったこともあったそう。

すぐ横は近鉄の線路

四季橘(カラマンシー)やシークワーサー
※シークワーサーも日本原産の柑橘

ゆずもある。

葉のつき方がそれぞれ違う

初めは見つけることも苦労して
育てることにも苦労して

私も育てたことがあるのだけれど
難しかった。

主に栽培を担当されている方に
何度かチャレンジした栽培で
うまくいかなかったことを相談

「栄養が足りなかったのかもしれないよ」

私が東京のベランダで育てた大和橘

可愛いお花は咲くのだけれど
その後の実が育たなくて
何年も失敗…

その後、冬越しで室内に入れてみたら
冬なのに花が咲き
立ち枯れ始めて
もしかして電磁波がダメだったのかも

栄養が必要
中なら中 外なら外 決めた方がいい

デリケートな大和橘を
どう育てるか

なら橘プロジェクトさんたちも
毎年試行錯誤して
栽培の経験値を上げて

日本古来の柑橘を
復活させようと
日々研究されています。

別の日。
もっと大和橘を知りたいと再訪っ!

橘街道

奈良を南北に走る古道の「中ツ道」は

平城京から
聖徳太子ゆかりの「橘寺」に続く道

ここは昔
大和橘がたくさん生きていた場所

そこにもまた
たくさんの大和橘が復活するように
育てられている

今は周りに建物が立っているけれど
昔はまっーすぐ
平城京と橘寺を結んだ道

ちょっと思い出したのが
目白と新潟をつないだ
関越自動車道みたいに 笑

大切な場所と場所を繋ぐ道に
大和橘がたくさん並んでいた

不老長寿の木
大和橘を
大切にしてきた日本人の心を
感じることができる

そしてここ。

あの山は生駒山系

山の辺の道
ここは邪馬台国
卑弥呼さんがいたかもしれないところ

あの山の向こうは
大阪

そしてその向こうは
淡路島

淡路島の伊弉諾神宮
陽のみちしるべに
まっすぐ繋がる場所

▷陽のみちしるべの記事はこちら

だから反対を向いた先には
伊勢神宮がある

春分と秋分には
淡路の方向に陽がしずむ

邪馬台国があったかもしれない…

森に見えるけど

卑弥呼さんのお墓とされる古墳

このあたりはぽこぽこぽこぽこ古墳があって
掘ったら何かしら出てくるで。

私のわくわくが…笑
今度はこのあたりをじっくり攻略したい

そこにも大和橘

そんな場所でも大和橘は
育てられていました。

きっと昔はこうやって
たくさんの大和橘が育ってたのだろうな〜。

鹿は神様の使い

春日大社や五重塔より
山の上にある

手向山八幡宮

東大寺にまつわる書物にも
ここに大和橘がたくさん育っていたことが
描かれている

左の木が大和橘

常世の国からもたらされた
不老長寿の大和橘は

神社や神事と深いつながりがある

廣瀬大社

右近の橘 左近の桜
神様から見て右が橘
左が桜

不老長寿の象徴である大和橘は
神様と共にまつられる

大和神社の紋は橘

大和神社(おおやまとじんじゃ)は
奈良時代の遣唐使たちが
出発する前に
交通安全のお参りをしたといわれている神社

え!じゃあもしかしたら
聖徳太子とかもお参りしたの?

この後ろに大和橘が生きてる

私はあまり詳しくないのだけれど
戦艦大和にも守護神として
祀られていたそう

大和橘の紋と皇室のしるし

こうやって日本人がずっと拝んできた
神様 神社の紋が
大和橘というのがすごい

ちなみに廣瀬大社の紋も橘

神社で育つ植物というのは
どれもそれなりの意味がある

こうやって古来から
神がかったチカラを信じられてきた大和橘は

実だけではなく
葉っぱにも効能がある

香りには
リナロールを軸に
ピペリトンやサビネンが含まれる

リナロールは
リラックスの成分
抗菌や抗ウイルスの効能もあります

ピペリトンやサビネンは
ハーブ調グリーン調の香り
鎮静作用の効能

大和橘がいるだけで
その場の空気が浄化されて
人々はその香りに癒され

神経を整えることができて
健康でいられるというわけです

そして果実には
ノビレチンがたっぷり

ノビレチンは
血糖値の上昇をおさえたり
メタボ予防
認知症予防
アレルギー抑制

今 大注目の成分が
たっぷり含まれている

まさに!不老長寿の果実ですね。

石けんにしてみました

油分も多く含まれていて
お肌にもよい。
手作りコスメも楽しい!


◻︎香りも良し
◻︎食べても良し
◻︎塗っても良し

大和橘は世界に誇れる
日本のハーブなのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?