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P&Gマーケを辞めてnaturaltech(ビューティー・ウェルネスD2C)を立ち上げた理由

記事更新日:2024年3月1日
こんにちは、naturaltech(ナチュラルテック)代表の竹内太郎です。
naturaltechはビューティー&ウェルネスD2C企業です。

2019年にP&Gマーケティングを退職し、naturaltechというD2C企業を創業しました。現在は7ブランド(2024年現在)を抱えるまで成長しました。
現在も全てのブランドが成長を続けています。

今後弊社に入社してくる方々がどういった経緯でnaturaltechを創業したのかについて興味を持つと思い、noteで執筆することにしました。Q&A方式での構成にしています。


1.生い立ち、簡単な自己紹介

幼少期から父親の仕事の関係でアメリカ、イギリス、スイスに合計10年転々と移り住んでいました。
その後、大学生になるタイミングで日本に帰国し、慶應義塾大学 法学部政治学科に入学しました。

2014年に大学卒業後、新卒でDeNAに入社し、転職中途で外資系のP&Gという会社に転職しました。
DeNAでは、EC事業部でデジタルマーケティングや新規・アプリサービスの立ち上げなどを経験したのちに、P&Gのマーケティング本部に転職しました。

P&Gでは最初にパンパースの日本市場のブランド経営・マーケティングを数年担当しました。
その後に、高級化粧品ブランドのSK-Ⅱ(エスケーツー)の日本市場と中国市場、両方のブランド経営・マーケティングを担当しインバウンド事業など大きく成長させることができました。

その後、2019年にnaturaltechという会社を創業し現在に至ります。

2.P&Gではどのような業務をやっていたか?


P&Gでのマーケティング本部での主な業務内容は、具体的に言うと、担当しているブランドの経営(売上管理)、消費者調査、コンセプト開発、オフライン(・オンラインの包括的なマーケティングのプランニングや開発です。
 
DeNAとP&Gの両会社を経て、デジタルもオフラインも両方のマーケティングスキルを徹底的に鍛えられました。

同期や同僚も本当に素敵な人ばかりで最高の経験でした。

当時のパンパースチーム

3.P&Gマーケはなぜ注目されると思うか?

ブランド経営とマーケティング両方をやるから裁量権がすごい


2つほど理由があると思います。一つ目は、圧倒的な裁量権です。ブランド経営とマーケティングを両方見ることになるのですが、普通の企業では本当に考えられないくらいの業務幅だと思います。

P&Gでは1ブランドあたりに二人ほどしか新人マーケターがつきません。国内有数のブランドで、非常に大きな売り上げがあるパンパースやSK-IIの日本経営も基本二人程度で担当していました。

日々の業務内容や売り上げに対する報告を日本にいる上司(ブランドマネージャー)とシンガポールにいるマーケティングディレクターにしていきます。もちろん最終的な責任は上司やマーケティングディレクターが取るのですが、この経験が若いうちから製品開発、生産、売上予測、マーケティング、営業戦略、などを俯瞰して捉える力になります。

社内業務も全て英語です。上司が日本人の時もありますが、インド人や中国人だったりすることもあるので公用語の英語を使いながら、様々な背景を持った人種・言語を使う人たちを巻き込んで事業のゴールを達成していく力は身につくと思います。ほぼ気合です。笑


徹底的に消費者を理解する力や商品開発と戦略にそれを転換する力がすごい


二つ目は、徹底的な消費者理解です
P&Gは180年以上続いている大企業ですが、そこまで長く続くには本当に消費者を理解しないといけません。消費者に目を向けていれば時代やトレンドが変わっても対応できるのです。

私もパンパースを担当していた頃は何人あったか覚えていないほど多くの妊婦さんに会いました。新製品が出る際にはCM、販促物、店頭のPOP、コンセプト、パッケージのデザイン、など本当にありとあらゆるものを消費者調査にかけます。

消費者は本音を言わないことも多く、ふとした瞬間に「あ、この人今本音を隠したな」など細かいところにまで気づくことができるようになりました。
 
今自分でやっている会社(natural tech株式会社)でも、商品開発をする際にヒアリングやインタビューをする癖はこの時期に身につきました。
消費者調査の特徴としては、決してグループインタビューはしません。必ず1体1でインタビューさせていただき、最低でも1時間半はみっちり話を聞きます。特に自分が使用者ではないカテゴリーの製品の場合は尚更消費者の理解は必須です。


4.なぜ起業したのか?

サプリメントの概念を変えたかった


当社(naturaltech株式会社)はビューティxウェルネスD2C事業を展開しています。現在はサプリメントや化粧品のブランドが全部で7つ以上あり、全てが成長しています。

最初の製品はmitasという妊活~妊娠中の女性が飲むサプリメントブランドでした。なぜサプリから始めたかというと、一言でいうとサプリメントをやっている会社って怪しいところが多いんです笑
本当にきちんと消費者をインタビューして商品開発から必死に考え抜いている企業が少ない。とりあえずデジタルマーケティング(web広告)に長けた会社が、適当にOEM先に丸投げした商品をお客様に売るだけ、という会社ばかりです。
デジタルマーケティングの経験がある人からすると非常に参入障壁の低い領域です。

そんな業界で、P&Gで学んだフレームワークや消費者調査を持ち込んだら、本当の意味でお客様にとっていい商品ができ、選ばれ続ける製品を作れると言う自信がありました。葉酸サプリmitasを出すときも、既に多くの「Web広告屋」が蔓延っている市場でした。もはや普通のデジタルマーケティングだけかじった人では参入することすら躊躇う市場だったと思います。

当社は、「マーケティングの本質は」製品開発から、という信念があるので、消費者調査をした際に一般的なWeb広告屋が気づけないことにも気がつくことができました。


最終的には本質的に良いプロダクトが売れる

当社は全て日本のGMP認定工場で商品を製造しています。今製造をお願いしている会社は京都大学と共同開発研究などを行っている製造業者で、技術力や弊社の細かい指摘に対しての対応力がずば抜けていました。
元々大学時代からの友人だった方が創業した会社でご縁もありました。

おかげさまで、製品の品質は非常に高く、MADE IN JAPANの良い製品をお客様に届けられる体制が整いました。出元がよくわからない中国産などの製品を発売している他社もいます。
国内製造はコストが上がりますが、お客様にとっては最も高品質で、且つ、安心できる製品をお届けできると考えています。

サプリメントのような不透明な業界でも、安心してお客様が商品を選べるブランドを作り、最終的に業界の製造から始まる不透明さを改善したいと考えています。

5. naturaltechってどういう会社か?

naturaltechのミッション

naturaltechのミッションは

「一人でも多くの人を幸せにするブランドを創る」。

特にライフステージを意識したブランド創りをしており、それぞれの時期で起こる悩みや生活の質を向上したいと考えています。
ジャンルはビューティーとウェルネス領域を中心として展開しています。

私(竹内)とCOOの片岡は元々P&G出身ということもあり、P&Gが「世界中の消費者の生活の質を向上する」という強烈なミッションに触れた経験があり、その影響も相当受けています。
やはりブランドは「消費者」のために存在するべきであり、人々の生活に役に立っていない自己満足的なブランドは作りたくない、という想いがありました。

ナチュラルテックの3つのバリュー

ミッション実現のため、下記の3つのバリューを意識して日々の業務に取り組んでいます。

  1. 徹底的に消費者起点

徹底した消費者調査をし、商品を開発。マーケティング施策も「それは消費者起点なのか?」を常に考えながら行動しています。この考え方はメーカーの神髄で"本質的"なバリューであると感じています。

2. データやロジックを重視した意思決定

データやロジックをもとにした意思決定を重視しており、再現性を大事にしています。そのため「誰が言ったかではなく、何を言ったか」が大事です。インターンだろうが新卒1年目だろうが、言ってることが消費者起点で正しいのであれば役職者が言っていることよりも優先されます。

3. オーナーシップと主体性

インターンだろうが、社員だろうが、とにかくリーダーシップを取れる人にどんどん裁量権が任されて重要な仕事が回ってきます。現職インターンが事業のマネージャーという事例も多数あります。

6.どういう組織か?

従業員数は2024年現在で25~30名在籍しています(アルバイト・インターン含む)。
平均年齢25~30歳のエネルギーに満ち溢れたチームです!

ベンチャーではありますが、P&Gのマーケティング出身者やDeNA、サイバーエージェント、広告代理店出身などの非常に優秀なメンバーで構成されています。
外部メンバーにもグローバルレベルのデザイナー、とタッグを組ませていただいています。

とにかくいいものを作ろうと一心で毎日みんなヒアリングを重ねて、商品開発や販売を行っています。参加歴が短いメンバーでもヒアリングを重ねるとそのカテゴリーのプロにどんどんなっていきます。

人数を増やしても売り上げが上がるビジネスモデルではないので、筋肉質で少数精鋭の優秀なメンバーだけで企業文化を作っていきたいです。

オフィス前で集合写真

7.今後の思い

naturaltechではMade In Japanのブランドを世界に広めるために日々没頭しています。
これからも一人でも多くの人を幸せにできるブランドを作れるよう挑戦していく予定です。

また、積極的に採用しています!

こんな方は是非力を貸してください!

<成長意欲のある方>
<リーダーシップをもって進めてくれる方>
<日本初の世界を代表するブランドを創りたい方>

皆様からのエントリーをお待ちしています!


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