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ムキたまごくん と むきたまごちゃん🥚【あゆみのこころえほん:たね】





からをむいたら つるりん ぴかり





ぼくは ぷんすこ ムキたまご

むきになってる ムキたまご


まけたくなくて ムキになる

まけてられない ムキになる



ムキムキ むきっと むねをはる

だれにもまけない ムキたまご



あるとき コツンと ぶつかった

おんなじみための ムキたまご



ムキムキたいけつ ムキたまご

きみとぼくは ムキになる

まけたくないと ムキになる




コツコツ コツコツ こっつんこ

コツコツ コツコツ こっつんこ

コツコツ コツコツ ぴりり ぱりっ




ぼくをまもる ムキたまご

ちょっぴり ぱりんと われちゃった




「あわわ こまった どうしよう!」

ぼくは なかみが なまたまご



きみもまけじと ムキたまご

ちょっぴり ぱりんと われている



「あらあら なかみが みえちゃった」

それでも へっちゃら ゆでたまご




きみは ぼくに ちかよって

ばんそうこうを くれたんだ



ムキになってる ムキたまご

こまったときは たすけあう






ムキになって ぶつかって

ぴりりと われて きづいたよ


「どうして きみは ゆでたまご?」


ちらりとみえてる つんつる ぴかり

とってもまっしろ きれいだね




「ちょっとまってね みてごらん」

むきむき ぬぎぬぎ ゆでたまご



つるつる ぴかぴか ぷりんぷりん

ぼくは きみが まぶしくて


「きみは どうして むきたまご?」


つるつる まっしろ きれいだね





ぼくは ムキムキ ムキたまご

ムキムキ ムキっと ムキになる


きみは むきむき むきたまご

つるつる ぴかぴか ぷりんぷりん



「ムキムキ」 「むきむき」 ちがうのか?



ふむふむ なるほど わからない



ばんそうこうを はったあと

ぼくは はなしを きいたんだ





「どうして きみは ゆでたまご?」


ぷりんぷりんの ひみつをきいた




「それはね・・・」


「めらめら ぐつぐつ したんだよ」




ふむふむ なるほど わからない




「めらめら ぐつぐつ どういうこと?」

きょうみしんしん きいてみた




「いまの あなた みたいにね」

「たくさん ムキムキ してきたの」



ふむふむ なるほど わからない



「めらめらすると かたまるの」

「なかみが しっかり かたまるの」




ふむふむ・・・ やっぱり わからない




「どうして なかみが かたまるの?」


ぼくは ちっとも わからない





「あなたは めらめら しんけんに」

「まけたくないと ムキになる」

「じぶんをまもって ムキになる」



「きもちが まっすぐ つたわるの」

「めらめら ぐつぐつ ほくほくに」

「そのうち なかみが しゃんとする」




ふむふむ・・・なるほど わからない




ぼくは ムキムキ むねはって

まけないぞって おもってた




「いいことおしえて あげよっか」





かたい と つよい は ちがうのよ」





ふむふむ・・・ そうか わからない




「からを ぬいでも だいじょうぶ」

「ぷりんぷりんと なめらかで」

「わたしをまもって くれるから」



「ゴッツンしたく なったなら」

「あなたのなかみを みてあげて」

「しっかり ほくほく してあげて」




「あなたのだいじな なまたまご」




きみのはなしを きいてたら

なんだか ぽかぽか してきたよ



「ぼくは もっと だいじにしたい」

「ぼくは もっと つよくなる」



ぼくは うちから めらめらと

ぜんしん ちからが わいてきた!




「ちょっと こっちへ おいでませ」



ぼくは きみに ちかよった

・・・



ぺりり!


「わっ ちょっと なにするの!」




ところがどっこい なまたまご

ぜんぜん なかみが でてこない





「あれれ?これって・・・」





「ゆでたまご!!!」



ぼくも いっしょに ゆでたまご


「ふむふむ! なるほど わかったぞ!」


ゆでたまごって そうなんだ




ぼくのなかみを あたためて

じっくり ぐつぐつ させたんだ


すると ぴかぴか つんつるてん

ムキムキせずとも むきたまご

ムキにならずに むきたまご




「あなたも ぬぎぬぎ してみたら?」




ちょっと どきどき むきたまご



ぬぎぬぎしたら つんつるてん

まっしろ まっさら つんつるてん

ぽよんっぽよん ぷりっぷり




「やった! ぼくも むきたまご」




きみは ふふっと わらってる







コツンコツンと われちゃって

いちじは どうなる ことやらと



それでも いまは ぷりんぷりん

めらめら ぐつぐつ ぷりんぷりん

むきむき にこにこ ぷりんぷりん




からがわれても だいじょうぶ

いっしょに よしよし すればいい

いっしょに ほくほく すればいい




きみとぼくが こっつんこ

ぽよんぽよんと なめらかに

つるつる ぴかぴか にっこにこに




ぼくは きみに いったんだ







「おしえてくれて ありがとね」






【おしまい】




★☆★☆★☆★☆★




《お話がうまれるまで》


昨日の夕方。のんびり過ごしていたら。
突然、絵本のたね🌱が、ふってきて🐥

一気に、ダダダーッとつくりました😌今回は、ぷちイラストも添えて😉(リングノートにボールペンで、イメージが浮かぶままに勢いよく・・・タマゴのかたちが枝豆みたいだったり、とがったりしてますね😂🌱)

▲いずれ、清書する機会があれば差し替えます😊



下書きに眠ってた「タロット記事」を、起こした後。創作大賞の結果を受けいれて。よし、Kindle本📚を進めようと、あれこれ思い巡らせていたところでした。

どんなお話がいいかなぁ?と考えていた流れで、先日、公開した「わたしの創作大賞2024」を読んでいました。



「わたし、ムキになってるわ」



そう思いました。やっぱり、悔しかったのよね。でも、落ち着いて振り返ってみても、あそこに書いたのは本当のことで。悔しさをたくさん味わうことで、過去の私よりも、復活が早くなった気がするのです。どうしてだろうね・・・🙃?

そして、やっぱり、ムキになってる時よりも、すなおに「悔しいのよ」って言えた時のほうが、すっきりしたよねって。改めて思っていました。



これって・・・

「まるで、ゆでたまごの殻がむけた状態じゃない?」



そうです。
ムキたまごが、むきたまごになったのですね🥚



😂✨


そうして生まれた【ムキたまごくん と むきたまごちゃん🥚】なのでした😌




《ストーリー解説×こころの窓》


今回は、いつもより長めのお話になりました。順を追って、こころの窓をのぞいてみます😊🥚



■その1:たまごの殻と中身のハナシ


先ほども、ちょこっとふれましたが。

“たまごの殻” というのは、ムキになってる私。
かたくなってる、頑なな私。

つまり、強がってる私なのですね🥚


「ムキになるなよ~✋」って、よくドラマなどで言われがちですが。実際のところ、ムキになるのも、ちゃぁんと意味と目的があるのですね。


“自分を守ってあげるため” に、強がるのです。


作中でも登場したように。

もし、中身が「なまたまご」だったらば。
頑丈な殻で、守ってあげなきゃですよね。

ムキになるのも、大事なことなのです。



でも・・・

殻は、ちからが加わると。
ぴりりと割れちゃうこともあります。


これがもし、ゆでたまごだったら・・・
ぽよんぽよんと、弾力があって、安心ですね。


“キミ” は、ゆでたまごだった。
だから、殻が割れても、慌てなかったのです。



■その2:ゆでたまごになりたいボク


・・・について、解説する前に。

今回は「ゆでたまごになったら、どうなるの?」というお話なのですが。「私は、なまたまごですよ~」というかたがいても、大丈夫ですよってお伝えしたいです。

だって、なまたまごって、美味しいですよね😋
わたし、TKGたまごかけごはん大好きです🥚♪


そのままでも美味しくて。

そして、やわらかいって、どんなかたちにもなれるポテンシャルがあるってことですよね🌸厚焼き玉子、目玉焼き、親子丼・・・あげだしたらキリがありませんし、ゆでたまごさんが入れない隙間にも、なまたまごさんはスルリと入り込めます🕵どんなかたちにも、寄り添えます。これって、強みですよね😌

(“なまたまごの旅” のお話もつくりたいな🥚)

心理テストでもお伝えしたように、🌷魅力や個性は、色とりどり🌺なのです😊🌈



という、前置きをしたうえで🐥

本題です!


「ゆでたまごになりたいボク」


ここには、負けずぎらいなボクが「打たれ強くなりたい」と願う気持ちが、込められています。たとえ、つよがりの殻が割れてしまっても「大丈夫だ」って、思える自分でいたいというお話なのですね。


メラメラするほどの、悔しい気持ち。それって、「もっとできるんだ!」の表れだと思うのです。“自分への信頼感” とも、言えそうですね😊

やりきれなさを、自身のエネルギーに変えると、芯の強さになっていく。

メラメラを(前向きに)内側に向けて。「ぐつぐつ」煮込むことで、弾力性が生まれるのです。ゆでたまごになれるのですね🥚♪


でも、はじめからそう思っていたわけではなく。

実際に、ホクホクとゆでられる体験をすることで、ボクは「ゆでたまごってなんだろう?」を、知ることになりました。


ムキたまごくんと、むきたまごちゃんが出会った時は、コツンコツンと、ぶつかりあっていましたね。内側ではなく「外側=相手」に、たくさんの意識が集まっていたのです。



■その3:キミが教えてくれたこと


ボクとキミが出会った時。

お互いに、ムキになって。コツンコツンと、意地の張り合いをしていました。

そして、ぴりりと割れてしまう。


でも、コツンコツンとぶつかりあったから、ボクはキミから大事なことを教えてもらえたんですよね。ひとりでも、気づくことはあるけれど。他者との関わりのなかで、知ることもいっぱいあるはずです。

殻をむいて “つるりん” と、身軽になりたい時には・・・🥚真正面から “こっつんこ” するのも、わるくないよねって思います😉


もし、どちらかが、どちらもが。なまたまごさんで、殻が割れてしまうことがあれば。そっと絆創膏を差し出しあえるような、関係性になりたいですね。そして、ご一緒に、ゆでたまごさんになる道もあるかもしれません。

(もちろん “こっつんこ” が、ニガテなかたもいますし、なまたまごのままが心地よいかただっているはずです😌だから、こういう考えもあるんだなぁ~って思っていただけるとうれしいです🥚)





なまたまご(本心)を、見せあう。

ケアして、あたためあって。
少しずつ、白身の弾力(胆力)が生まれてくる。

そうして、育まれていく “自他への信頼感” や “安心感” がある。



私が、とっても大事にしていることです🐥🥚

こんなふうに、前向きに。腹を「割って」コミュニケーションを取りたいなぁって想いを、詰め込みました😊



※Kindle📚本のテーマ。自己探求のお話や、パートナーシップのお話が思い浮かんでいたこともあり、今回の “たまごーず” として如実にあらわれました😂さて、ふたたび何を書くか、具体的に考えていきますね♪





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