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インスタント小説

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手軽なインスタント食品のように、思いつくまま、書きたい時、書きたいように書いて、すぐに載せる。 それを勝手に「インスタント小説」と呼びます。 おそらく短編、ジャンルもフリーに、…
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インスタント小説、あってもいい

とにかく書こう。インスタント食品のように手早く楽にでも。

そんなことを思いました。凛です。はじめまして。

小説を毎日のように書いていた時期がありました。

今も書きたいネタはいくつかあります。しかし実際に書かれることはもうなくなってしまいました。

時間が経つにつれ、大人になるにつれ、これがおもしろいのか? もっと深く調べなければ、考えなければならないのでは? いろんなものが邪魔をしてくるよう

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インスタント小説 第一弾『背後に立つ男は笑っている』

インスタント小説 第一弾『背後に立つ男は笑っている』

本篇 1,249字

 人は、思っているより無防備だ。

 ある女はうきうきしながら道を歩いていた。

 女は若く、背中の開いたパーティドレスがよく似合った。

 女がデパートの前で足をとめた。ガラスを鏡に、体をひねってドレスを揺らし、背中に垂れる髪を一房ねじる。

 つと、小さなこじゃれたバッグからスマートフォンを取り出し、画面を点灯させる。時刻は午後五時二十五分。女は少し慌てた素振りで小股に走

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