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保険外看護で「営業は必要か」という質問がありました。

営業したことはありますか?
看護師は営業なんかしたことない人ばっかりです。

以下、保険外看護サービスを始めた方から質問を戴きました。

「今までの経験で営業ってしたことなくて、そこへのハードルが高く営業に行くことが苦痛で苦手意識から抜け出せないです💦
個人への周知もチラシ配りなど、どこかでされていたり、ポスティングなどもされているんでしょうか!?
やはり介護施設、病院へ認知してもらうために、
とことん営業で種まきなんですかね…
私は外出支援メインにやっていきたいなぁと、体験したことから強く思い、少し絞ってやっていこうとは思っています!

この質問に答える現在の私は、
個人事業主として開業して8ヶ月
契約書やフライヤー、SNS等を準備して、
4ヶ月前から動きだしました。
現在、保険外看護だけでの売り上げは日勤看護師の月収と同じくらいです。

質問者さんと私の共通点は、
「自然が好きで外出支援をやりたい」ということです。
住んでいる場所も、看護師としての経験もまるで違います。

保険制度での働き方に疑問を感じる。
保険外看護サービスに興味がある。
起業したけど営業がうまくいかない。
そんなあなたに、
私のやり方や考え方が、お役にたてると嬉しいです。

まず、大きな思い込みは、
保険外は営業しなきゃいけないということ。

営業とは何でしょう?
利益を得る目的で継続的に事業を営むこと。
得意先を回って顔つなぎをし、商品の紹介、売り込みをすること。

たしかに保険外看護という認知度の低いサービスは、
営業が必要です。

でも、営業なんかしたことない看護師が、
営業するってかなりハードル高くないですか?

そもそもの話
保険外を始めるにあたって、
あなたには想いがあるはずです。
どんな看護サービスを提供したいですか?

助けたいお客様がどこにいるか?
病院や介護施設にいるのであれば、そこに周知する方法を考えるべきです。

保険外の看護師といっても千差万別です。
あなたがやりたい事はどんな看護でしょうか?

癌のターミナルに特化したナース
ヘルパーさんと同じように、身体介護だけでなく生活支援もするナース
2種免許を取得して福祉タクシーのナース
介護美容のナース
看護師や医療者へのメンタルフォローをするナース

これまでの看護師の経験だけでなく、
人生経験も活かし、
あなた自身が商品であり、
あなたのやりたいことが商品の内容になります。

とはいえ、自分のことなんて自分が一番判らない。
自分が何をしたいのか、
最初から決まっているなら苦労はしません。

あれこれやって
挑戦するから判ることも多いです。

私の場合を紹介します。
まず、開業する前にリトリートナースという商標権を申請しました。
「リ・フレッシュ」ではなく、
「リ・トリートメント」です。
トリートメントは修復する、回復するという意味があります。

私がやりたいことは、外出により
自分のありのままを感じ、
自分を受け入れることができるように支援したいと思っています。

寄りそいたい人は
自分のありのままを、
自然の中で五感を通して、受け入れたい人すべてです。

しかし、ビジネスはそれでは漫然としすぎています。
リトリートナースは、40歳以上の介護が必要な方とその家族としました。

ビジネスとして、
医療行為はしません。
掃除や料理もしません。
運転代行もしません。
ここは、最初から決めていました。
なので、フライヤーもそのように記しています。

そして、一番最初にやったこと。
市役所の福祉課、地域の病院やクリニック、
そしてケアマネの事業所へ挨拶周りをしました。
営業というより、仁義という感覚です。

もともと訪問看護をやっていたので、
福祉課や先生方、ケアマネさん達とは繋がりがあります。
人口たった2万人弱の地域で、保険外看護サービスは私の他にいません。
介護保険の利用者は、保険外看護のお客様になりえるので、
挨拶は必須と考えました。
もちろん、お客様を紹介してもらえたらと思いましたが、
今のところほぼありません。

次に、個人宅へのチラシ配り、ポスティングについて。
基本的にやっていません。
というのは、事務所のある地域、約50世帯にご挨拶としてポスティングをしました。
今のところ、ポスティングからの集客はありません。

ということで、営業もポスティングもほぼしていません。
ご挨拶をしたまでです。

「営業をやらなきゃきけない」
そう思えば思う程できません。

種まきって人脈を広げること。
そして、ご縁のあった人とさらなる良好な関係を築くこと。

私は、種まきって自分を晒すことだと思います。

お客様にとっては、
どんな人がどんなことをしてくれるの?
そこが伝わって初めて、自分に必要かどうかを判断します。

あなたにとっては、
どんな人をどんなふうに助けたいの?
そこがしっかりしていれば伝えやすくなります。

そんな想いを晒すこと。
どんなふうに晒すのかも、人それぞれと思います。

あなたがやりたいことに必要だと思えば、必要であることする。
スタートダッシュは必要ありません。

これならできるかな。
そこから始めればよいのです。

あなたが助けたいお客様はどこにいますか?

あなたはこれまでたくさんの人と出会い、助け合ってきました。
どこか他の土地から
パラシュートのように着地して、起業したわけではないと思います。
個人事業主として起業した最初のお客様は、きっとあなたのそばにいます。
あなたをすでに信用して下さっている方、
ご縁のある方たちが、お客様です。

あなたの想いを伝えること。
しいて言うならそれが営業だと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
あなたのこれからを応援します♡

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