見出し画像

DVD AUDIO 版 「LOVE SONGS」徹底研究 #4

どうも、ここ最近仕事中に居眠りばっかりしているので注意したら「私なんかここカレと朝まで別れ話していて2時間しか寝ていないんですよ!」と無理のある逆ギレをする大型新人です。

それは冗談でして肝数値高男でございます。
担当部署のチーフをやっているという立場的に仕方なく居眠り後輩の面談とかやったり、大量の仕事を解消したりと、いつもの年度末らしく忙しく過ごしております。今年の年末もこんなにも忙しいのならば「DVD AUDIO 版 LOVE SONGS」の徹底研究のような、研究をする時間と、執筆をする時間と、合計してめちゃくちゃ時間のかかるタイプのテキストは、早いうちに仕上げておいた方がよかったなと反省をしながら、前回の続きを3000文字程度執筆させていただきます。

DVD AUDIO 版 LOVE SONGS の徹底研究ですけれども、カレコレ3回目のテキストになってしまうのですが、前回までの流れを知らない方はよければそちらの方もどうかよろしくお願いします。

5.追憶

1990年代前半のスターダスト☆レビューは「FACE TO FACE」という同期音源なしのライブアルバムを出すくらい、バンドサウンドの方はどんどん強くなって行った一方で、世の中的にはバラード曲が評価されているという面白現象が起こりましたが、それがこのソウルバラードの名曲「追憶」から始まったと思います。
俺の中では「LOVE SONGS」の収録曲の中では中心的存在の曲でございます。
一方、DVD AUDIO 版ではそこまで大きな変化はなし。2コーラス目のエレキギターの音とオルガンの音が大きめに聴こえます。
感想のリードシンセのソロではオリジナルよりもリバーブが強めに設定されているようで、フレーズこそは同じですけれども、残響音が残ることで・・・ん?日本語が変?・・・曲の印象が少し変わります。

今から7年くらい前だったかなぁ、FM の番組で、この曲のデモテープを聴いたことがあったのですが、完成版と印象が全然違って、「追憶」なんだけれども、別の曲に聴こえるという、大変に印象深い音源でした。
あれが世の中にリリースされていないのは勿体無いなと思いつつも、なんと俺はそのラジオの音源を録音していないのです!
「いやぁ、あれはすごかった」と言いつつも、録音していないので音源がない上に、7年も経過したのでどんな音源だったか完全に忘れてしまいました。
「追憶」のデモ版の音源持っているぞって方、おいらに聴かせてください〜〜〜(涙)


6.夢伝説

「LOVE SONGS」の収録曲の中でもっとも古い曲「夢伝説」は1984年の曲。こちらもヘッドホンで聴かないと気づかないレベルではありますが、ミックスが若干違っております。A メロ部分のエレキギターのミュート奏法している音が少し大きめに設定されています。
2回目のサビの後の「日までぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜」のロングトーンの部分にはエコーがかけられていて、これはこれですごく良い感じです。
そうそう、このロングトーン部分ですけれども当時はまだ2段階でした。それが1995年頃から3段階に格上げして、それから20年以上、根本 要さんが60代になっても3段階のまま。この人はいくつまでこんな声が出るのだろうかって思っていたらまさかの62歳あたりで4段階まで上がるようになってしまいました。「何段階」とか、よくわからない表現で申し訳ない。「上の A の音域」とかって書き方が正しいのはわかっている。しかし、自分は絶対音感がないのと、今手元に楽器がないので、説明ができない、申し訳ない!

で、注目ポイントが、間奏明けの「Somebody Watchin' You」の要さんのボーカル。なんとフェイクの入ったテイクが収録されております。いわゆる「TO YOU 〜夢伝説」に収録された、初期バージョンの「夢伝説」でして、スターダスト☆レビューファンの俺はこの「夢伝説」を夜空に輝く星の数ほど、今まで聴いてきたけでございまして、いつでもどこでも、オリジナルの音源がなくても脳内再生余裕でできるほど、この曲は俺に馴染んでいるわけでございますが、そんな俺でも3回目のサビ部分で根本 要さんがフェイクを入れているバージョンなんか聴いたのははじめてです。ってことはこれ、レコーディングのときには採用されなかった別バージョンが収録されているってことなのでしょうか?
わざわざ言わなくてもお分かりかと思いますが、このバージョン、ライブ音源ではありません、1984年のスタジオ音源です。

7.Endless Dream

1989年にリリースされた隠れた名曲のひとつですけれども、この曲も大好きんだよなぁ。俺の中でこの曲を勝手に「Stay My Blue〜君が恋しくて〜」の姉妹曲にしているのですよ。その理由としては、サビ部分の開放的なメロディ、アレンジが「Stay My Blue〜君が恋しくて〜」と共通していること。そしてどちらも作曲が根本 要さん、三谷泰弘さんの共作というとろも共通していますね。
なのでたまにこの曲がシングル曲であって、1989年のメニコンの CM ソングだと勘違いしてしまうのです。正確にはこの曲はシングル化されず、メニコンの CM ソングは「Be My Lady」でございます。
この曲に関しては、DVD AUDIO 版とオリジナルの違いはほぼありませんでした。なのでここでは俺が知っているこの曲のトリビアを書いておきましょうか。
この曲は根本 要さんが「フォークソングを書きたい」という想いで、作曲し、最初は B メロの部分が存在しないで、A メロからそのままサビに行くという構成だったらしいのです。しかし、当時のアレンジャーの三谷さんが、その構成に物足りなさを感じてしまい、アレンジの段階で B メロを追加したとのこと。そのためこの作曲者は、根本要さん、三谷泰弘さんの連名になっているという話をどこかで聞いたのですが、どこで聞いたのか完全に忘れてしまいました。

8.季節を超えて

うちのカミさんが生まれた日でおなじみの1990年10月3日発売の名盤「ONE & MILLIONS」の収録曲でございます。こちらの曲もオリジナルとは大きく変化はありませんが、細かいことを言えばラストサビの裏のコーラスたちの音レベルが少し抑えめになっていると思いますが、俺くらいの変態でないと気づかないでしょう。
なのでこの曲でも何かトリビアを・・・って思ったのですが、この曲にまつわる裏話と言えば・・・そうそう、今では根本 要さんを中心に、メンバーだけでアルバムの収録曲の作詞を行っておりますけれども、当時は作詞家の方に依頼していることが多いですね。しかし、その中でもいろいろ試行錯誤していたようで、この「季節を越えて」が収録されている「ONE & MILLIONS」では作詞家とスタレビのメンバーを組ませて作詞をするってのを、意図的に行ったというインタビュー記事を、これも何だったか忘れましたけえども読みました。
ちなみに「季節を越えて」の作詞は、パーカッションの VOH 林さん、そして荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」でお馴染みの篠原仁志さんです。

ラブソングの作詞なんか一度もしたことない上にできない俺がこんなことを言うのもおかしい話かも知れませんが、「季節を越えて」の歌詞あたりから、VOH さんの作詞スキルが爆増したように見えます。翌年以降には「9月の海」「Farewell Night」「もう一度抱きしめて」「恋人のままで 〜Autumn Love〜」などなど、しみる系歌詞を次々と書き上げていきます。

それではどんどん次の曲へと進んで行きたいのですが、気がつけば文字数が3305文字になってしまいましたので、今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。今日もここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。毎日更新しておりますので、よければまた遊びに来ください。
それでは次回をご期待ください。さよなら、さよなら、さよなら(淀川さん風に)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?