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DVD AUDIO 版 「LOVE SONGS」徹底研究 #3

どうも、入社して数ヶ月の新人が「私、12月に仕事辞めるんで!」と言ってきたけれども、12月になった途端に来年の仕事の目標を語り出す謎新人です。

それは冗談でして肝数値高男でございます。
DVD AUDIO 版のスターダスト☆レビュー「LOVE SONGS」は CD 版とどう違うのかという、マニアックの極みなテキストを書いているわけでございますけれども、今回で3回目。これまでジャケットの話だけで2回分も費やしてしまいましたが、今回からはアルバムの方を実際に再生して、音源の方を聴いていきたいと思います。
今から音楽アルバムのレビューを、音のない文章で、しかも文章能力のない俺が書こうとしているんですけれども、これを読もうとされているみなさまは大丈夫でしょうか?つまりは、俺レベルに文章がダメな奴は、頑張ろうと思えば思うほどカオスな文章になってしまうタイプですけれども、それでも読みたいかた、最後まで頑張って付いてきてください。
それでは、1曲目から順番に行きたいと思います。

1.夜更けのリフ〜midnight riff

短いイントロ、パッと聴いた感じそんなに大きく変化はないんですけれども、そのあとの根本 要さんのボーカルのトラックに注目。オリジナル版ではエコーがかかっているのに対して DVD AUDIO 版はエコーが一切かかっておりません。
冒頭のワンフレーズが終わった後に「ドドドン」と、ドラムのスネアが鳴りますが、このスネアの音も、オリジナルではエコーがかかっているのに対して、DVD AUDIO 版ではエコーが一切かかっていないサウンドに変化しております。
当時のスタレビは打ち込みで伴奏を作り、それにボーカルやコーラスを載せる手法を取っていました。とは言っても、ドラムなどの音作りがしっかりしていて、まるでその場でバンドが演奏しているような、機械がプログラミングしたとは思えないサウンドを奏でているのが素晴らしいポイントなんですけれども、どうもこのエコーの効いていない乾いたサウンドだと、“打ち込み感”が出ちゃってしまい、つまりはオリジナル版の方がいいかなという印象。
なんだろうなぁ、この感じ。多分アレだ。レコーディングした音源を、ミキサーのスタッフの人に渡して、音の調整をするじゃないですか。俺が聴いた感じだと正直なところ、ミキサーが音の調整をする前の音源を収録してしまったかのような音源が入っております。
「そんなわけないべー」って思う人もいるかもしれない。一度マジで聴いて欲しい。そう思うから。

最初のサビが終わり、2コーラス目に入るときに、エレキギターの「キュイーン」と半音ずつスライドするかのように上がる、「ボトルネック奏法」でエレキギターを鳴らしたかのような音がなるじゃないですか。
あの音になぜか強めのエコーがかかっていて、オリジナルでは感じることのできない印象を感じます。

バラード曲なので静かにはじまったこの曲が、間奏部分で一度力強いバンドサウンドを奏でるのですが、その部分のオルガンの音が、オリジナルよりも少し大きめに調整されています。


2.Stay My Blue〜君が恋しくて〜

イントロ部分、特に変化を感じられません。
で、歌い出し。やっぱり根本 要さんのボーカルにエコーはかけられておりません。
しかし同時に鳴っているパーカッション関係の音にはしっかりエコーがかけられております。
またまたネガティブな感想で申し訳ないんだけれども、ボーカルはエコーなしで、でもその裏で鳴っている楽器にはエコーありでという。エコーがあったりなかったりのこのアンバランスさが、あまり良い心地がしません。

こちらも「夜更けのリフ」同様に、ドラムの音が一切加工されていないので、“打ち込み感”が強めに出てしまっております。

ちなみにこの「Stay My Blue〜君が恋しくて〜」なんですが、1988年のアルバム「RENDEZ-VOUS」に収録されているバージョンにはラストに弦楽四重奏風アレンジのリプライズが流れるんですけれども、個人的にあれがすごく好きなんですが、「LOVE SONGS」版ではあっさりカットされてしまっております。

かなり長い間、スターダスト☆レビューのファンをやっている割にはありきたりな感想かもしれませんが、俺はこの「Stay My Blue〜君が恋しくて〜」という曲がめちゃくちゃ好きなんですよね。コンディション次第では原キーでなんか歌えないのにカラオケで歌う頻度もそこそこ高い曲で、Spotify での再生回数もかなりのものになっているんですが、今回も DVD AUDIO 版で聴いていて、さっさと次の曲を再生してテキストを書かないといけないのに、リピートして再度「Stay My Blue〜君が恋しくて〜」を聴いてしまいました。この曲は本当に名曲です。

3.瞳の中の天国

夏になったらめちゃくちゃ聴きたくなるでおなじみのこの曲。今の季節に聞くのは果たしてどうなのか問題もありますけれども、結局は名曲なので年中聴けちゃいます。
イントロからアコースティックギターの音の響き方が違っていて、即反応してしまいました。ちなみにこの曲、1991年に出たシングル盤と、アルバム「Brightest!」に収録されているバージョンでは、イントロの長さが違うことに気づいていらっしゃる方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
ちなみに「LOVE SONGS」に収録されているバージョンは、「Brightest!」のと同じ「イントロ長いバージョン」でございました。

Bメロに入る瞬間のシンバルの音が、DVD AUDIO 版ではかなり大きめ。これは、こっちの方が曲のイメージにぴったりですごく良きでございます。

2コーラスの B メロが終わり、ギターとコーラスだけの間奏部分で流れているシンセの音。オリジナルではギターとコーラスに若干かき消されている感じがありますが、DVD AUDIO 版ではかなり大きめに流れております。こうして聴いてみると、こんな感じのフレーズが流れていたんだねと、これもひとつの大発見かもしれません。

それにしてもこの名曲も1991年生まれ。俺と同い年ではないですか。もう31年前の曲なんだね。俺の生まれた年にこんな名曲が生まれたってのはとても嬉しいことです。

4.Be My Lady

ドラムは相変わらず打ち込み感強め。そしてイントロのストリングスの音がかなり大きめに鳴っております。ヘッドホンの右側から聴こえてくるエレキギターのミュート音も、ミュート音のくせに結構大きめに鳴っています。
サビからはじまるこの曲ですが、サビ部分のコーラスのトラックがかなり大きめに設定されており、耳を済ませるとメンバーのコーラスがしっかり聞き取れます。

基本的にはオリジナル版とそんなに大きく変わりはないんですけれども、個人的な意見な上にすごくマニアックになってしまうのですが、いわゆる「D メロ」部分の「君といきたい」「歩いてゆきたい」のフレーズの部分で「カーン」って、不思議な音が鳴るじゃないですか。多分何かをサンプリングした音だと思うのですが、あの部分が妙に印象的に残っているのに対して、DVD AUDIO 版はかなり控えめに、ヘッドホンの左部分で小さくなっているだけ。スピーカーで大きな音で聴いていたら聴き逃してしまうレベルの小さな音になってしまっておりました。これはオリジナル版の方が良いなと思ったポイントです。

そうそう、今回の研究とは関係のない話なんですけれども「Be My Lady」って、「ときめいてブルー」という副題があることをご存知の方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
1989年のシングルのジャケット、そして同年に出たアルバム「IN THE SUN, IN THE SHADE」の曲目リストに、「Be My Lady-ときめいてブルー−」と表記されておりましたが、それ以降は副題込みであまり記載されていない印象。実際、「LOVE SONGS」の曲目リストにも「Be My Lady」と表記されているだけで、「ときめいてブルー」は消えております。
個人的にはこの副題、すごく好きなんだけれどなぁ。
ま、確かに言われてみればスタレビっぽくないタイトルではあります。しかし、そこが良かったんだけれどね〜。

さぁ、どんどん書いていくぞーって思ったんですけれども、気がつけば今回のテキストも相当な文字数になってしまいましたので、続きはまた次回書きたいと思います。

というところまで書いたところで文字数が3631文字になってしまいましたので、今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。今日もここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。毎日更新しておりますので、よければまた遊びに来ください。
それでは次回をご期待ください。さよなら、さよなら、さよなら(淀川さん風に)

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