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アレ観た報告#21【女王の教室】

どうも「俺のこと、“最高の教師”ってあだ名で呼んでいいから。」と、近所の子供達に言って回っている謎の無職のおじさんです。

それは冗談でして肝数値高男です。

「最高の教師」あれめちゃくちゃ面白そうだよなぁ。カミさんが Hulu でしょっちゅう観ているんですけれども、気づいた時には初回ではなくだいぶ後の方を観ていたので、初回から観ていない俺は何がどうなってこんなことになっているのかさっぱりわっかりましぇ〜〜〜んの状態。完全に途中参加の状態でチラリズムで観たのにも関わらず、これはめちゃくちゃ面白そうではないですかッ!
絶対にどこかで時間を作って初回から最終話まで観てやろう!!と、心の中では思っているんだけれども、まだ「ブラッシュアップライフ」も途中までしか観ていないし「ウォーキング・デッド」なんかもまだまだ果てしないし、観たいのに時間がなくて全然観られていないドラマがありすぎて気が狂いそうです。

ある日の夜のこと。仕事終わって作業部屋に入って「Hulu」を立ち上げて、ゲームをしながら「最高の教師」を“ながら見”しようかなと、下品なことを考えていたら、何故か関連ドラマに「女王の教室」があるではないですか。懐かしィィィィィィィ!!!!
調べてみたら「女王の教室」が放送されていたのは2005年。俺がまだ中学校2年生のチェリーボーイ真っ只中の頃です。夏頃に放送されていたのを覚えているし、実際に観ていたはずなんですけれども不思議なことに内容が全然覚えていない。覚えていることといえば小学生たちが黒服の先生にコテンパンにいじめられるという、アホ丸出しな記憶だけ。確かに中学校時代の俺は学校のパソコン室で伊藤美咲さんの写真をカラーコピーしてそれをクリアファイルに挟んで家に持って帰って部屋中に貼り出すというアホ中学生だったので無理はありません。

試しに1話だけ観てみるかと思って観てみたらこれがやめられない止まらない。2話も気になって観て、そしたら3話も気になる。次から次へと永遠に気になる。やがて俺が本当に気になっているのは最終話だってことに気づいてしまい、気づいちゃったらしょうがねぇ〜なってことで、そこから数日かけて、最終話まで観てしまいました。
現在2023年。今年放送された「ブラッシュアップライフ」も中途半端。今放送中の「最高の教師」も観るタイミングがない中、俺は何故か今から18年前の「女王の教室」にどハマりしている。本当に俺ってどうしょうもない奴なんだなと、自分で自分が愛おしくなってしまいました。というわけで、この夏、何故か18年前のドラマ「女王の教室」を全話観たんだぞという、俺の人生の思い出として、今日のテキストに記したいと思います。ではいつものように、作品の紹介でございます。

  • タイトル:「女王の教室」

  • 放送期間:2005年7月2日〜9月17日

  • エピソード数:11話

  • 試聴方法:Hulu

いやはや、本当に面白いドラマだったなぁ。こんなにも面白い内容で、確かに毎週楽しみに観ていたはずなのに、何故俺は記憶が曖昧だったのだろうか。いろいろ考えた結果、多分当時の俺このドラマを本当の意味で理解できていなかったのかもしれない。あれから18年経過して、いろんなことが理解できるようになった31歳の今では、こんなにも強烈なドラマ、なかなか忘れられないと思います。つまりは中学校2年生の俺はただのアホだったということになります。

当時、学校でめちゃくちゃ流行っていたのを記憶しております。話す奴全員「女王の教室」を観ていたような気がします。むしろ観ていない奴がいたら「奴の家にはテレビが無いのかな?」と思っちゃうくらい。
俺たち世代からしたら「女王の教室」と聞いたら「あー、ハイハイ。あの天海祐希さんのドラマね。」とすぐにわかりますけれども、俺らよりもまだまだ若い世代の方々にはピンと来ないかもしれない。Z 世代の方なんか特にリアルタイムでなんか観ていないはずです。しかし今、Hulu で全話配信されていますので、サブスクを当たり前のように利用している若い世代の皆さんにが気軽に観ることができると言うのは本当に嬉しいことです。
俺は初期老害おじさんなので、数年前まで「サブスク」サービスのことをバカにしていましたが、今では良きコンテンツが幅広い年代に広がるためにサブスクはとてもいいサービスだってことを心の底から思うので、過去のサブスク批判していた自分を両手の爪を全部剥いでまでして反省したい。

「女王の教室」は18年前のドラマですけれども、きっと Hulu のおかげでこれからも幅広い世代にどんどん広がっていくでしょう。つまりは「まだ観ていない」という人がこの文章を読むかもしれないので、ここは電光石火でネタバレ禁止主義で書いていこうと思いますが、あらすじだけでも軽く書いてみましょうか。

志田未来さんが演じる小学校6年生の女の子が主人公で・・・って、志田未来さんってむしろ今は若手では無い、すっかり大人びた俳優さんですけれども当時は子役でした。これだけでもかなりの時の流れを感じます。
新学期がはじまった4月から、新たに赴任してきた天海祐希さん演じる黒服の女教師が担任となり、卒業までの1年間頑張るかぁ〜と思いきや、その担任が超スパルタ。今ではよりあり得ないですけれども、2005年の時点でも十分にアウトな教師でした。むしろ昭和の時代でもかなりなスパルタの方だと思います。
スパルタって言っても生徒を1人1人ボコボコにぶん殴るとかそういう先生ではなく、精神的にどんどん追い詰めるタイプの先生。小学校6年生の多感な時期に入りたての時期にはかなりキツイだろう。そんな先生と、生徒。または保護者。学校関係者。いろんな人たちとの1年間の物語です。

クラスメートたちも今が楽しければいいやの楽観的な生徒もいれば、私立中学校の受験のためガリガリに勉強している生徒がいたりと、グズグズな状態。そんな子たちの保護者たちも、無意識で子供のことじゃなくて自分のことを優先にしがちで、学校関係者にいたっては校長・教頭は自分たちの地位を守るために無責任な発言・行動ばかりでいろいろと難のある人間たちばかり。
本当のところはよくわからないんですけれども、脚本家は2005年当時の現代人たちの問題を投影しているのかもしれません。そういう意味で言えば現代の観点から見ても十分に響く設定だと思います。
それぞれに難のある登場人物が、最終回に向けてどう変わっているのかあたりが見どころなのではないでしょうか・・・と、これ以上書いたらネタバレに触れ込んでいってしまうのでこの辺でやめておきましょうか。

先ほど志田未来さんの話を書きましたが、今ではバリバリの大物俳優になった志田未来さん・福田麻由子さん・伊藤沙莉さんなど生徒役で出演しています。みんな笑ってしまうほど幼くキュートなんですけれども、そんな見た目とは裏腹に、当時の時点で俳優として完成されております。というか子役の皆さんってなんであんなに役が上手いの?プロだから当然でしょうって話ですけれども、それにしてももうちょっとぎこちなくても良くない?子供なんだし。
そんな瞬間が一瞬もないくらい、皆さんの役が完璧過ぎて本当に感動しました。31歳おじさんの俺、完全に引き込まれてしまいました。
そして何よりも彼ら、彼女らが今も俳優業をやっていることが本当に嬉しい。

「女王の教室」を観ていて「おっさんだなぁ」と思った瞬間があったんですけれども、なんだかんだで志田未来さんたちと俺って、同世代なんですよね。向こうが2つくらい年下。中には俺と同い年の子役の方もいました。
2005年当時観ていた時は「可愛らしいなぁ〜」とか思いながら観ていましたけれども、31歳の今観たら「可愛らしいなぁ〜」が、自分が親の立場で子を観ているような感じ。
いろんな困難を子供達で乗り越えて、どんどん成長していく描写とかを観て本気で泣きそうになりましたよ。というかちょっと涙をぬぐっちゃって「あれ?俺って何泣いているんだろう?アホなのかな?」と思った瞬間もありました。
こんな気持ちでなんか当時は観れなかったよなぁ〜俺もおっさんになっちまったなぁ〜と思いつつも、よ〜く考えたらこのドラマは18年前のドラマであり、生徒役の彼らは俺と同世代であるということを考えたらどんどん頭がおかしくなってしまいそうになりました。

まさに今現在思春期で大人に対するアンチテーゼみたいな感情が芽生えはじめている世代の皆さん。俺みたいに親であってもいくらいの世代の皆さんにも是非とも「女王の教室」を観ていただき、それぞれの世代からの観点でこのドラマを楽しんで欲しいなと思います。


というところまで書いたところで文字数が3707文字になってしまいましたので、今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。今日もここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
この文章を読んで、僕のことをすごくキモいと思ってもらえたら幸いです。明日のコンテンツでもキモいと思ってください。よろしくお願いします。

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