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Utu うつを克服した僕7

5 自死への誘惑と決断

 発作から1年半か2年が過ぎたころ、薬の服用は変わらず、最近は幻聴に加えて幻覚も、とうとう家にも帰る気にもならず、会社の暗い居場所で寝袋に包まれることがささやかな幸せ、「本当にこれからどうなるのだろう~」

唇は動くけれど声にならない、つらい~、つらい~・・・
 会社の代表者に掛けてある保険証券・・・

 知らず知らずのうちに何かに誘われるままに、正気な人なら決して開けない扉に手をかけてしまった。

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