name(詩)

積み木の城が壊される
三角の積み木が肝臓を刺して私は倒れる
鬱病が私を見ている
口から血を吐いて悶絶したら鬱病は笑う
私はようやく起き上がれるようになる

小説を書きたい
あの夜の、夢中で、書いた、血が喜んだあの夜の
小説を書きたい
生きる、理由にした、あの決意の日を忘れない

倒れている間に溜まった食器と
汚い床を拭いてさぁ書こうとすると
三角の積み木が肝臓を刺す
倒れた私を見る鬱病

苦しみから解放されるために、苦しむ
凄惨な苦しみを見せないと
鬱病は満足しない
歯を食いしばりすぎて私の奥歯は割れそうな痛みの
悲鳴をあげる

作家になれると信じて努力した日々
ノートに書いた壮大な物語
キーボードを打つ音が止まらなかった日々

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私を台無しにしたのはそれは
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私の体に傷をつけたのは
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ごくたまに解放されたて人生を楽しめる
夢を思い出す私の指がキーボードの上を動く
このまま絶え間なく続いて欲しいキーボードを叩く音
夢を信じ自分を信じる
幸せを感じたら
後ろから覆いかぶさってくる

そして、すべての喜びは消える

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最低な病、鬱病

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