見出し画像

皆既月食でしたね・月はきれいでしたか。あなたも同じかもしれませんよ。(随筆)

1月31日の夜は、皆既月食がみられた。

月って、人気者だよね。妬けちゃうくらいに。

月からしてみれば、誰かにこんなに覗かれているなんて思ってもいないだろう(「思う」という概念もおかしいけれど)。

だいたい月は、自分が黄金色や赤色に変化して見えていることも、雲に隠されてしまいがちなこともしらない。ただ月の居場所で、月らしい毎日(という言葉が正しいかはわからないけれど)を過ごしているだけなのだ。

それって、私たちにもあてはまること。

多くの人に注目されている人物でも、案外本人は自分の魅力がなにか気づいていないこともある。毎日、こつこつと「やるべきこと」をこなして、居るべき場所に戻り、自分らしい寝床につく。そういう毎日を送っているだけで、とくなにもしていないけれども、はたから見たら良くみえることもあるのだ。

そう考えたら、私たちも月になれる気がした。いや、他の人から見たら、もうなっているかもしれない。本人的には、とても地味に毎日を過ごしていたとしても、他の人には発光して見えているかもしれないのだ。

まあ、少なくとも私は月にはなっていないけれども。私から見て、月のような人はいる。

そんなことを思った、皆既月食の夜。

日づけは変わってしまったけれども。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?