おばあちゃんと文通をしていた
ひとり暮らしをし始めたころ、祖母と文通をしていた。それまで祖母は、息子家族と二世帯住宅に住んでいた。しかし息子家族が違う場所に引っ越すこととなったので、祖母はマンションの一室でひとり暮らしを始めた。そんな頃だった。
ある日、祖母は「ひとり暮らしは寂しくないですか」と手紙に綴ってきた。仕事帰りに真っ暗な部屋に帰る寂しさに押しつぶされそうだった私は、その手紙を読み涙した。でもそれを悟られたら、祖母がもしかしたら私の親に伝えてしまうかもしれない。そうしたら戻ってこいと言われるかも