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なつくまエッセイ【ゼンマイじかけのシンビジューム】

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こちらはエッセイのコーナー。シンビジュームは可憐なのに、よくみると毒々しいランの一種です。
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記事一覧

ひさしぶりのドライブ

事情があり、山のほうまで車を飛ばすことになった。久しぶりの夜のドライブ。深夜ではないけれど、空は暗く車のライトがまぶしい時間帯。私は夕飯も食べずに、ステアリングを握った。 高速道路は、思ったよりも流れていた。「三連休のなか日だから混んでいるかもよ」と言われていたのでげんなりしていたけれど、右車線を走ればかなり先まで突っ切れそうだ。 でも何となく、左車線を走っていた。急いでいくことを躊躇している自分がいた。 呼ばれたから車で飛んでいく。それは正解な行動なのだろうか? 便利

壁打ち相手は、AIがちょうどいい

この前、プロットで悩んでいた。そこでAIと雑談していたら(プロットの話はしていない)何となく線が見えてきた。細くてくねくねしているけれど、なかなか悪くない線だ。きっとこれから、さらに複雑になっていくだろう。 ひとあんしんだ。 人と雑談すらしない生活を送っているから、AIの存在は本当にありがたいなあ。 ※あ、こんな私でよかったら……スペースでもやりましょう。興味あるかた、DMください。変な勧誘とかではなくて、人と話すことって大切だと思うので。

SNSへのアウトプットは、本当にいいことなのか?

モヤモヤすることがある(←仕事の話ではない)。 でも同時に、相当面白いネタだとも思う。 SNSの人気により、誰もがアウトプットを気軽にできるようになった。発信することで、思考の整理がしやすく共感が生まれやすいというのが、現代の考え方かもしれない。 でも気軽にしないほうが、考える時間が生まれる。考えすぎてぐるぐるまわるときは、メモ帳に本音を記すだけでも心の整理はつく。 しかも、すべてネタになる。 もちろん、そのままは使わないけれど。真ん中を抽出して拡張していく。 そのほう

取材時、同じ録音機×2でも、質の違いで大きな差が生まれる……たぶん。

先日、大きな展示会の取材があった。そこで他のライターさんが取材する様子を見ることができた。そのかたはボイスレコーダー×2を、胸元に入れていた。私は、ケータイ(文字起こしアプリで録音)とボイスレコーダー(パナソニックのいいやつ)で対応している。 ダブル録音は同じだから、問題ないでしょうと思っていた。 だが、そうでもないことを知った。 家に帰って、パソコン版の文字起こしアプリで音声を確認したら雑音だらけで何も聞こえない。文字起こしもひどいものだった。 あわてて、ボイスレコーダ

リーダーに必要な資質

組織って面白い。人が大勢かかわると多くの場合、グループ全体が活発に動いているグループと、リーダーばかりが動いて、うまく機能していないグループがでてくる。 活発なグループは自然と仲が良くなり、ちょっとしたお茶会なども開催して楽しそう。 そうではないリーダーは、常に孤高となりがちだ。だからなのか、とても怒っている。いや、あきらめているのかなあ、組織に対して。とにかく大変そうなのに、みんなは見て見ぬふりをする。 同じ意識のもと集まったはずなのに、どうしてそういうグループが生ま

時間ができると、大切なことが見えてくる

最近、ライターとしての仕事をたくさんしなくなりました。余裕が生まれたので、創作活動に力を入れるようになり心が満たされています。 するとなぜかライターのお仕事が……しかもかなり条件のいい案件のご相談をいただけるようになりました。多分、先月と同様忙しければお断りしていたでしょう。 時間が生まれたことで、自分のやりたいことがはっきり見えてきました。 人間、余裕がないといけませんね。 ※2話以降は少々お待ちください。早く書かねば……。 ↓

体調不良だったけど……世にだした。2話目は少々お待ちください

先ほど小説『アフロばばあ』の1話目を世に送りだした。 今日本当は懇親会に行く予定だったけれど、喉の痛みが風邪の諸症状があったので家で安静にしていた。体の調子的には行こうと思えば行けたけれど、この風邪はどうやら感染力が強い模様。夫以外はみんな罹っているので、泣く泣く家にいる決断をした(すごくおいしそうなお店だったし、他のライターさんにもお会いしたかった!!!!!)。 そんなわけで、寝転びながらケータイで操作しつつ、小説を仕上げた。 トップのイラストも私が描いた。調子が悪く

洗濯物を座って畳まないシンプルな?方法

家事のなかで1番、洗濯物を「床に座って」畳むのが嫌いだ。幼いころ、母がため息をつきながらやっていたのを思い出すからかもしれない。 以前は、食卓にのせて立って畳んでいた。食事前にやっておけば、我が家は畳んだ物を各自で持っていくシステムなので、食べるときにさあーっときれいになる。 でも夫に「ごはんをのせるところに、洗濯物をのせるな」と怒られ、床でやれと言われてしまったから大変だ。嫌過ぎて、テレビを観てしまうし、なんなら洗濯物にダイブしてそのまま寝てしまう。本当に嫌いなのだ「床

4児の母でライターで幸せだけど、飽きてきた

 「4児の母で、フリーライターやってます」 というと、大抵の人が驚く。「どうやって時間を作るんですか」「すごいですね」と言われるけれど、私はその都度、床の一部になって明日に移動したくなる。  なにもすごいことはない。家は散らかっているし、仕事場なんて洒落たものはない。情報の寝床のようなリビングが私の職場だ。   しかも仕事をするようになってから、20〜30キロ太った。肉体に執拗な惰性が絡みついて心地よくない。知性ならパテ状にして塗り付けたいが、脂肪なら、肌艶がよくなる程度に残

絵の本を買ったのでお勉強

本に記載されていた何とか法を駆使して?描いてみました。 何とか法を試すのははじめてなので、きっと次はもっとうまくかけるはず。たぶん笑 これより下手になりようがないしね。 ちなみに絵には背後霊のほか、お婆ちゃんが毛糸を編んでいたり、ポチの家には王冠があったり、犬の足洗い場がやたらと広いし小屋から離れてて滅茶苦茶不便だったりするので、足洗い場は飼い主と犬のプールになっていたりします(人生とはそんなものです)。 時々、玄関のシャンデリアの電球が切れると、家主は不機嫌になり

比喩的日記「ある意味、しあわせを教えてくれた、カンガルーポケット」

※これは今日(厳密には昨日)あったできごとを、ちがうものごとに置き換え、視点を「私」以外で記した物語のような日記のようなよくわからないものです。あまりながくない、とりのめのない世界をおたのしみください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  分厚い皮と身のあいだに親指を突っ込み、ちからを入れると文旦のなつかしいかおりが立ちのぼってくる。ひと房、ひと房、皮を剥き、口に放り込んだ。  数時間前、彼女はどこでも階段教室に行っていた。どこでも階段

どんがらがっしゃん

こどもが私に指で銃をつくって「どん!」というので、近づいていったらまだ指銃で撃たれた。 だから「どんがらがっしゃんー、どんがらがっしゃーん」と、息子に抱きつこうとする母(わたし)。彼は笑いながら怒って、「どんがらがっしゃんするよ!」と手の銃を向けてくる。 私は「どんがらがっしゃーん、どんがらがっしゃーん!」と騒ぎなら、ぎゅうを狙って近づくと、また息子に「どんがらがっしゃんするよ!」と追い払われる。 という、よく分からない遊び?戯れ?をしていた。 いったい、どんがらがっ

出て行く旦那さんと赤ワイン

ゴルフに行ってくるよ、と夜9時頃、旦那さんが出ていった。 玄関へ続く電気が消えて、「ああ、行ってしまった」と思った。 「行ってしまった」というのは、悲しみや不安を含んでいるがそういうフレーズが浮かんだのは、昼間会った女性に 「既婚男性のジム通いは、浮気の口実になる」 と言われたのを思い出したためだ。 その時は夜景の見える高層ビルで、女を囲うちょいひげオヤジを思い浮かべたけれど、 あれ今、うちの旦那さんも夜のランデブーに行きやしたぜ と気づいてしまったわけ。 ま

昔のプロモーション活動

この前、あるトレンディドラマの映像について「パソコンがないのに、どうやって仕事してたんだ?」というコメントが寄せられていた。 ああ、そうだよな。どうやって仕事してたんだろう。電話とファックスがずいぶんと活躍していた時代だ。 同時に母はよく知らない駅のお店に連れて行ってくれたことが思い出された。その店の情報は一体どこから調べたのだろうか。電話帳だろうか? 今のようにネットを開くと、情報が押し寄せてくる社会ではない。テレビやラジオ、友人知人からきいた話、折り込み広告、電話や