今夜、シティポップが流れるバーで
大学時代の友人から久しぶりに電話がきた。僕はずいぶん音沙汰のなかった奴からの電話だったのでなんだろうと思いながら電話に出た。我々のような人生の半ばを過ぎたものには、このようにしばらく会っていなかった友からの電話がたびたびあり、それは決まってどこぞのアイツが死んだから葬式に出ないかという誘いだ。だから僕もそんな電話を覚悟して声を低くして友人になんだと尋ねた。しかし友人は明るい調子で僕に元気かと逆に尋ねてきたので、僕はホッとして、久しぶりじゃないか、俺は元気だ。と答えた。しかし