続・人情酒場 第一話:見知らぬ客
「よぉ来たぜ!」と勢いよく『人情酒場』の暖簾を開けたタコ爺は、さっそくいつものようにカウンターの席に座ろうとしたのだが、しかしその席にはすでに見知らぬ若い男が座っていたのだった。タコ爺はこの見知らぬ先客の登場に腹が立ち、この男を礼儀知らずめと店から叩き出そうとしたのだが、その時、後ろのテーブル席のイカ社長が必死な顔で手を降って自分を呼んでいたので、若い男は後回しにしてとりあえずイカ社長のもとへ向かったのだ。
「おい、イカ社長!なんでえ!オイラお前さんに構ってる暇ねえんだぞ!」