見出し画像

英語のスペリングってどうやって身につければいいの?

前にブログで、文字認識よりも音認識を初期の英語習得の時には重視することの大切さについて書きました。

今日は、この考えを元にして読み書きを導入していく時に、どうやって英語の単語綴り(スペリング)を身につけていったら良いかについての私の考えをシェアしたいと思います。

まず結論から言ってしまうと、日本人はスペリングをそんなに頑張って学習しなくても大丈夫だということです。

「日本人は読み書きが根付いた文化的背景を持っているので、学校英語をやっていくだけでスペリングはかなり得意になっていく!」というのが、私の個人的な意見です。

英語圏の人(特にアメリカ人)の方がかえって、スペリングがあまり得意ではない人が多いと思います!

もちろんスペリングが得意な方もたくさんいますが、一般的に言うと「ネイティブではない私の方がちゃんとしたスペルを使えるんじゃない?」と思うぐらい単語の綴りを正しく書けない英語ネイティブに出会うことも多々ありました。

英語ネイティブのスペリング能力が弱いのは、英語のスペルがとっても不規則だからということもあると思います。

他の民族からの侵略などによって、英語にフランス語やラテン語などの他の言語の要素が組み合わさったため、英語のスペルは複雑なものが多いと言われます。

その上、よく使われる単語(you, friend, have, listenなど)に不規則な綴りのものが多いのが英語のスペリング習得の初期段階でつまづくところです。

日本語の場合、中国からもたらされた漢字は日本語読み(訓読み)と中国語読み(音読み)に分かれるため読み方が変わりますが、初級の学習者が使うひらがなやカタカナは規則的に読むことができます。

英語はどちらかというと音声言語なので、スペリングのような視覚要素よりもスピーキングやリスニングに力を入れる傾向が高いというのもスペリングが弱いもう1つの理由だと思います。

英語圏の人は、聞くことや話すことなど音声でのコミュニケーションを重視するということは、いつも私が言っていることですよね。

日本の学校教育などで行われる教育では、スピーキングやリスニングも増えてきたものの、まだまだ視覚要素の強い読み書きを重視しています。

日本人は、スピーチやディスカッションや交渉、機転やユーモアが利いたコミュニケーションなどは比較的苦手な人が多いけれど、読み書きのような視覚的に言語を理解する能力に長けている人が多いと思います。

だから、ただただ楽しみながら英語で文章を読んだり書いたりしていくうちに、無理な暗記やつまらない詰め込み勉強に頼らなくても、自然にスペリング力はついていくはずなのです。

それでも、スペリング能力を強化したい場合は、リスニングによって音の違いを聞き取れるPhonological Awarenessをトレーニングして、その後視覚的な文字と耳で聞こえる音を組み合わせたフォニックスなどの力を鍛えていくのがまずは大切だと思います。

耳で違いがわからなければ、その違いを自分の会話に応用して使うこともできず、読み書きにも影響を与えます。

例えば、「R」と「L」の違いが聞き取れなければ、「Rice」と「Lice」の違いや「Right」と「Light」の違いなどを表現することは難しくなります。

ある程度、音を聞いて知らない単語も綴りを予想して、書くことができるようになった後は、Word Familyと言われるスペリングのグループについて学ぶことで、主なスペリングのパターンを自分の中に落とし込むことができます。

例えば、「-ight」は、Word Familyのグループの1つであり、「light」「right」「might」「sight」「fight」「night」「knight」「flight」「bright」「height」などの単語のスペリングをパターン化することができます。

ただ単にやみくもに色々な単語のスペリングを暗記していくのではなく、Word Familyのように英語のスペリングのパターンを意識しながら身につける方がダントツに効果的です。

また、スペリングを学びながら、ボキャブラリーを増やすこともできます。

Word Familyを使ってのスペリング学習法は、ナチュディオ式「楽しく学ぶ」の考えに即したやり方なんです!とってもオススメです!

他の人に喜びを与えるアナタは、きっともっともっと与えられるはずだわん💕