摂食障害を人生の通過点にする気づき~ひがみおばさん~

お久しぶりです。
摂食障害17年目(過食嘔吐)のしょーこです。

摂食障害を人生の通過点にするとき、気づいたことは「私は猛烈ひがみおばさんだった」ということです。

特に思い出すのは、前の会社に勤めていったとき。私が無意識にバカにしていた子に先に昇進された時です。「なんであの子が!?」と、ひがむどころか、身体が熱くなるほどの怒りを感じていました。

うらやみ→ねたみ→怒り→他罰へと、マイナスに発展していきます。どうして、ひがんでしまうのか考えてみました。

当時も今も私にはたくさんの優劣の軸があって、例えば…「煙草を吸わないのは優位、吸うのは劣位」「教養があるのは優位、ないのは劣位」「学歴があるのは優位、ないのは劣位」「上品は優位で、下品は劣位」など。

前の会社のその子は、私が勝手に「劣位」に置いていた存在でした。(今から考えると、私は何様のつもりなんでしょうか)それが、「昇進するのが優位、しないのが劣位」の軸によって、一気に私が劣位になりました。さらにこの優劣の軸は常に「自己否定感」とからんでいるので、「昇進しない私は全部ダメなんだ」と感じてしまいます。でも、この大きすぎる自己否定感に耐えられない私は、ねたんだり、怒ったりしてこの感情をマスキング&逃避していたのです。

よくよく考えると、この一連の流れは摂食障害にも深く関わってきます。
「痩せているのは優位、太っているのは劣位」「かわいいのは優位、かわいくないのは位」「おしゃれなのは位、ダサいのは位」これらの軸は私にとって強く、太く、絶対的でした。友達、知り合い、街ですれ違う人全員をこの軸でしか見ていなかったといっても過言ではありません。この軸で「優位」である人たちをねたみ続けていました。「劣位」である私は、「優位」になるべく血眼になって努力する必要がありました。
私が人をねたむ理由は「劣位の私はダメなんだ!」という大きな自己否定感が原因でした。そして、22歳の時、摂食障害になります。

摂食障害を人生の通過点にするには、自分がつくりだした「優劣の軸」を意識すること。(めちゃくちゃたくさんある)その軸が生まれた背景には、過去のストーリーが隠れていること。劣位の自分も認めること。(すべての軸で優位を取ることなんてできない、私は人間なんだから)たとえ、ある軸で私が劣位になったとしても、それは私の全部が劣位になるわけじゃないこと。世界は「優位と劣位」じゃなくて「差と別」でできていること。

まだ、摂食障害の症状があるのは、まだまだ私にはたくさん軸があって、ねたむ、怒る気持ちがあるんだなあと感じています。前より変化したのは、そんな自分も自分なんだと少し認められるようになったことです。

どれだけたくさん自分の気持ちに気づけるのか、それが摂食障害を人生の通過点する、小さいけれど、大きな一歩だと思っています。

参考動画


オープンチャット「★摂食障害の方は思いの丈を吐き出そう(言いっぱなし聞きっぱなしグループ)」
https://line.me/ti/g2/_IY8nPMRMd5JOs8bwTMRQcPWFhefZ7o_EZLG9g?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

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