魚好きは肉好きより上、という錯覚

こんにちは。摂食障害(過食嘔吐)17年目のしょーこです。
回復の作業を始めて丸2年が経ちました。まだ毎日過食嘔吐しています。

唐突ですが、私って・・・
野菜が大好きです。
肉より魚が好きです。
お料理するのが好きです。
器が好きです。
この器に、どんなお料理を盛ろうか考えるのが好きなんです。

と、2年前は何かにつけ他者に言っていました。時には聞かれてもないのに。
本当にそうだと思い込んでいたし、おそらく今でも好きは好きなんでしょう。でも以前は「魚好きの方が、肉好きより上」という、無意識の、意味不明の感覚があって、相手にマウントを取っていたんですね。
野菜好き、お料理好きも、器好きも以下同文。
こんな感じで意識高い系を演じなきゃいけないぐらい、私の中は自己否定感でいっぱいでした。常にマウント取らないといけないぐらい、劣等感でいっぱいでした。

回復の作業に入って、別に特別、野菜や魚やお料理、器が好きなわけじゃなかったことに気がついたとたん、今までの自分は何だったのかと愕然としました。ただ私は自分の劣等感や自己否定感から逃げたかっただけでした。
虚無感、喪失感(かけた費用、時間、人間関係…など)…。じゃあ、私が本当に好きなものって何だろうと考えても、今はわかりません。だって、私の「好き」は怪しいから。多分、マウントを取りたい!とか、ひけらかしたい!とかが本当の理由だから。

「自分が好きだと思い込んでいたものはどうやら違うみたい」「自分の好きなものがわからない」と、かなり苦しみました。でも、しばらく経つと、「もう演じなくていいんだ」とホッとする感覚が出てきました。
以前のように演じていた頃は、いつも他者と比較して、とてもしんどかった。好きなことをやってるはずなのに、完璧目標を掲げてしまって、そこに到達できないと、自分を責めていました。(だって、マウントを取ったり、ひけらかしたりするためには、常に高い目標を達成しなければなりませんでしたから。)だから、他者のインスタなどのSNS投稿を見て、落ち込んだり、他罰したり、ひがんだりしていました。
回復の作業を続けていくと、そういったことも、だんだん少なくなってきました。本当に好きなことをしている方々を、敬意?らしき感覚で見るようになりました。

私はまだ、やりたいこと、好きなことがわかりません。(あえて言うなら、やりたいことは、常に過食嘔吐です)
でも、このまま回復の作業を続けていけば、きっと…
やりたい!好きだ!楽しい!って感覚が出てくるはず。
その感覚は、誰かの比較とかじゃない、自分だけに没入する感覚なのかな・・
大げさかもしれないけど、死ぬ前に一度でいいから味わってみたい。
回復の作業、がんばります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?