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【鬱と共に生きる】と息子のこと。

先日、サカナクションの山口一郎さんの番組を観た。
約2年うつ病と闘っている一郎さん。
しばらく見てないなぁとは思っていたけれど知らなかった。
サカナクション好きなのに。
好きな曲はいっぱいあるけど私は【AOI】と【ミュージック】が大好き。
おーっと話が逸れた。
観ていて重なる部分が多すぎてただ泣くしかできなかった。
最後の「うつ病と肩を組んで生きて行くしかない」という一郎さんの言葉が突き刺さった。
私はまだそこまでの考えには至っていないけれど、一生付き合って行かなきゃならない病なんだ。
私もいつかそう思える日が来て前へ進もうと思えるのだろうか。

そういえば連休前に息子のことでちょっとした出来事があった。
今、もうすぐやってくる修学旅行のために息子のクラスでは班決めや座席決めなどいろいろと行われているそうだ。
息子は登校していないので基本的には決めていただいて大丈夫ですのスタンスである。(息子も了承済み)
決めている中でちょっとした揉め事があったらしく一人の子がその場にはいない息子に対して障害者差別用語で暴言を吐いたらしい。
別に息子はいなかったのだから黙っていればわからないと思うのに相手の子が自分の発言ついて後悔している、謝りたいということで私達が知ることとなった。
最初はその子に対して怒りしかなかった。
息子に聞かせる前に私と主人が説明を受けることになり学校へと出向いた。
学校側からの説明ではその子一人が悪いということだった。
主人とも話し合い、とりあえず息子は抜きで私達と相手の子と親御さんとで会うことになった。
相手の子は憔悴しきっておりやつれて見えた。
私や主人の目をしっかりと見つめ心の底から謝罪してくれた。
その言葉に彼の後悔が見えた。
親御さんからも謝罪があった。
話を聞くうちに学校からの説明と少し違うことに気がついた。
学校は彼一人が悪いという説明だったのに…。
本当のことはこうだ。
部屋決めの際に6人部屋のところに7人集まってしまった。
誰か一人違うところに移らなければならない。
その際に複数人がその子に向かって「お前が出て行け」と言ったということだ。
それで彼はイライラを募らせてしまい腹立ち紛れにその場にはいなかった息子に対して暴言を吐いてしまったと。
本当のことを知った時私は学校に対して怒りがわいた。
なぜ最初から本当のことを教えてくれなかったのか。
彼は加害者であると同時に被害者でもある。
その出来事がなければ彼は暴言を吐くことはなかった。
彼も辛かったんだ。
事の発端はその複数人の発言である。
彼の言ったことは許されることではない。だが彼も被害者だ。
主人も同じことを言っていた。
彼は何度も謝罪してくれた。
許されるなら息子ともこれまでのように仲良く話をしたいとも言ってくれた。
私と主人は彼を許すことにした。
息子には発言の内容は知らせずこんなことがあったと言うことを伝えることにした。
息子はそこまで反省してくれているのなら何を言ったかは知らなくていい。
こんな僕と仲良くしたいと言ってくれたことが本当に嬉しい。
僕もこれからも仲良くしたい。
だからもう終わりでいいと言ってくれた。

昨日息子が登校する日だった。
相手の子は朝、息子に謝罪してくれた。
それから二人はしばらくゲームのことや今好きなことについて語り合っていたらしい。
息子は清々しい顔で帰ってきた。

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