腰痛の分類
【腰痛の原因となる病気】
一言に『腰痛』といっても種類や原因は様々です。
腰の骨やその周囲の筋肉の異常、ストレスそして内臓の病気など原因は様々ですが、大部分を占めるのが腰の骨やその周囲の筋肉の異常です。
代表的な急性腰痛
腰痛には、大きく分けて急性の腰痛と慢性の腰痛があります。
急に腰に痛みが起こった場合を急性の腰痛といいますがその代表的なものが『ギックリ腰』(急性腰痛症、腰椎捻挫)です。
【急性腰痛症、腰椎捻挫】 通称:ギックリ腰
何かしてみようと体を動かしたとたん、ギクッと腰に痛みが走り、少し体を動かそうとするだけで激痛が生じる。いわゆるギックリ腰です。
ギックリ腰は、背骨を支えている筋肉や靭帯、椎間板、椎間関節が傷つくことが原因と言われていますが、はっきりとしたことはまだわかっていません。
ギックリ腰の特徴は強い腰の痛みで、足先までしびれや痛みを生じることはなく、多くは1~2週間程度で痛みはおさまります。
痛みの強い初めの2~3日は、鎮静剤を飲んだり、局所麻酔薬を注射したりすることもあります。
痛みが強い間は安静も大切ですが、ある程度動ける範囲で患部を動かしていくことも大切です。
代表的な慢性腰痛
一度おさまった腰の痛みが後になって再び起こったり、初めはそれほど気にならなかった痛みがしばらくするうちにだんだんひどくなる。
こうしたケースを慢性の腰痛と呼び、その代表的なものが悪い姿勢や筋肉疲労による腰痛です。
【慢性腰痛症】 筋肉疲労による腰痛
慢性の腰痛を感じる患者さんの中で、最も多いのが筋肉疲労による「慢性腰痛症」です。
デスクワーク、立ち仕事など長時間同じ姿勢を保っていると背骨を支える筋肉が疲れてきます。
その結果、腰が張ったような、重だるい感じの痛みが生じます。このような腰痛に対しては、顎を引き、背筋を伸ばすような正しい姿勢を取るよう心がけることが良い治療法となります。
また、長時間同じ姿勢を取らざるを得ない仕事の人は、30分に一度くらいは背筋を伸ばしたり、軽いストレッチを行うようにしましょう。
背筋力や腹筋の筋力増強も改善へ繋がります。
内臓の病気が原因の場合
上記のように、腰痛の原因はほとんどが背骨やその周りの筋肉の障害によるものです。
しかし中には、胃、十二指腸潰瘍、腎結石、子宮筋腫、そして癌や骨への転移、ストレスなどが原因で腰痛が起こる場合があります。
内臓疾患が原因の場合、運動痛があまりはっきりしないことが多いようですが、症状が続くときには整形外科などを受診し適切な診断と治療を受けましょう。
【その他の腰痛】
・腰椎椎間板ヘルニア
・骨粗鬆症
・腰椎分離またはすべり症
・椎間板性腰痛
・椎間関節性腰痛
・仙腸関節性腰痛
・脊柱管狭窄症
・側弯症
・腰椎骨折(圧迫骨折)
・脊椎・脊髄腫瘍
など「腰が痛い」という症状には様々な背景と原因があります。
当院では腰痛に特化した様々な治療法から、最適なものをご提案して、急な腰痛から長年悩まされているものまで幅広く診させていただきます。
お困りなことがあればお気軽にご相談ください!
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