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姿勢による腰の負担《椎間板内圧への変化》

あなたの1日の姿勢を考えてみてください。
『寝る、立つ、歩く、座る』の4つの基本姿勢に気がつきます。
この中でも、例えば寝ることに関しては、仰向けになったり横向きになったり、うつ伏せになったりといろいろな姿勢があることに気がつきます。

これらの3つの寝る姿勢のそれぞれに特徴があり、長所がありますが、腰痛の観点からは「これは良くてこれは悪い」ということがあります。

たとえばあなたがもし坐骨神経で悩んでいたとすれば「決してうつ伏せにならず、膝の下に枕を入れて仰向けに寝るか、エビのように横になって寝てください」と注意を聞いたことがあると思います。

よし悪しの区別の根拠は、腰椎にかかるストレスが多いか少ないかなんです。

「良い姿勢」というのは、骨と筋肉のいずれにも余分な負担がかからない状態です。 逆に「悪い姿勢」というのは、体の1ヶ所に大きな負担がかかり続ける姿勢です。

下の図を見ると、座位が腰への負担が一番大きいことがわかりますが、これは股関節が曲がり、腹筋がゆるむために、上半身の重さや動きを支えるための負担が、腹筋以外の背中や腰の筋肉、背骨と椎間板にかかるからです。

さらに、腰部の背骨が前方に凸の湾曲をしやすくなるので、腰への負担はさらに大きくなります。 デスクでパソコン操作をし続ける作業が、いかに腰痛の原因になる姿勢であるかがわかります。


立ったときに椎間板にかかる圧力を100とした場合の比較。 「座って前傾で物を持つ」の姿勢では275と、一番負担が大きくなっている。

つまり、腰痛予防では長時間の座位や前かがみでの動作を避けることが大切です。

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