悪の華道を行きましょう

私はゲーム、マンガ、アニメが好きな、オタクだ。タイトルも、小説から漫画化されたものを拝借してる。他には、悪役令嬢の中の人も大好き。今、私個人として楽しみにしている作品だ。アニメになったら良いのにな、とも思っている。

好きな作品として挙げたタイトルの共通点は、主人公が本来悪役令嬢だと言うことをいわゆる、転生モノで、好きな恋愛ゲームをプレイしていたプレイヤーが、悪役令嬢に転生してしまったと言う内容なのだ。転生したプレイヤーは善良で、悪役令嬢に少なくない影響を与える。違うのは、愛する人と悪の道を進むのか、大切に想っていたプレイヤーのために奮迅するのか…。どちらにせよ、とても芯のある強い女性が主人公である。

私は、彼女達に強い憧れを抱いた。信念を持ち、自身の立ち位置を知り、どう立ち回るべきかを感情を入れずに俯瞰して見、最善を尽くす。だが、欲が無いかと言えば否なのだ。自分の欲に忠実に、しかし感情を乗せずに行動をする。悪の華道を行きましょうの主人公は、愛する夫だけが自身を知っていてくれたら良いと言い、悪役令嬢の中の人は、自分を変えてくれたプレイヤーのために突き進む。まるで違う二人の女性なのに、その強さは同類で。

愛し愛される夫が悪だから、裁かれるならば手を繋いで地獄にだろうと一緒に行くと笑う女性も、自身に愛を教えてくれたらプレイヤーを陥れたから、復讐してやるという主人公も、私にはあまりにも眩しい存在で。そこまでの強い想いを、私も持ちたい。どんなに罵られても、この人の為になるのならばと言う生き方を、してみたい。

今でも愛してやまないあの人の為ならば、私はそうなれる。どんなに疎まれても、どんなに嫌われても、利用されているだけだとしても。愛した人の為なら、何だってしただろう。だからこそ、私を手放した人達に声を大にして言いたい。

私を手放した事、これから後悔するはず。当たり前の事だよ。どれだけの献身を、貴方達が受け取っていたか。見返りも求めず、ただ尽くしてきたか。私が少し病んだだけで手放した事、悔やめば良い。私はもうあなた達の元へは帰らないのだ。何があっても。

届かないのに。届けるつもりもないのに。言葉として。文章として。残したかった。私は悪役になりたいのだと。良い人ではなく、もう二度と利用もされてやらないのだと。誰に向けてでもなく、私に。残したかった

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