【読書メモ】『英文法を壊す』:"覚えなければならない文法" が劇的に減る学習法とは
大西泰斗先生の『英文法を壊す』は、かつて私が衝撃を受け、度肝を抜かれた書物です。
序章から、「既存の英文法を壊してしまおう。」という刺激的な一文で始まります。
しかしこれは、「文法なんて学ばなくていい」という意味ではありません。
大西先生はまず、「学校文法が、痛烈に批判されながらも、今日まで続いてきたのはなぜか」と問題を提起します。
それは「英文法を適切に教える方法論の一つといえるから」。
「代わりの学習法」を提示することなしに、ただ批判するなら誰でもできますよね。
「英文法を壊す」では、全く新しい「文法の教え方」を提案しています。
例えば、
A ball is on the table.
という文を
「ボールがテーブルの上にあります。」
と「訳しなさい」と教わった人は多いと思います。
そしてそのあと割とすぐに、
The clock is on the wall.
という文が出現し、「"on" は壁に掛けられている時も使う」と教わったかもしれません。
さらにそのあとどこかで、
「The light on the cheiling(天井の明かり)」という表現に出会ったかもしれません。
果たして英語ネイティブは、「"on" には3パターンの意味がある」と認識しているでしょうか。
もちろんそんなわけはありません。
上記3つの表現は、みんな「くっついている」というイメージで説明がつきます。
『英文法を壊す』では、様々な文法について、こういった「二度手間、三度手間」になっている部分を整理して説明しています。
単語学習について「二度手間、三度手間」を省く考え方については、のちほど。
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