天文学者になれば良かった

思えば幼少時に観た「守れ!友を!倒せ!敵を!第四次スーパーロボット大戦だーーーーー♪」のCMにて、ガウを駆る死にかけのガルマ・ザビに一目惚れして依頼、二次元の男に恋をし続ける人生だった。時には三次元も存在する。「いしだ壱成」「高岡蒼甫」「新井浩文」などだ。私の推し、逮捕されすぎ…?問題は別として、思えば物心ついて10数年あまり、萌えキャラの事さえ考えていれば幸せだったように思う。

しかし10代後半の春、初めての彼氏が出来てから世界が一変した。小生、大変自己評価の低い人間であるため、付き合った男と仲のいい女は全員殺したくなる。自分の嫉妬心がこんなに強いということを、出来れば一生知りたくなかった。その後、男が変わるたびに同じことを繰り返し、今の夫に関しても「気にくわない女と相互フォロー関係にある」というだけで半日発狂する有様である。

また、彼氏の好みに対しても理不尽な反発を覚え、別に好きでもない、全く逆のジャンルに敢えて好みをシフトチェンジする傾向にある。以前付き合った男はEXILE系のギャル好きだったので私は萌え系アニメを観まくって『けいおん!』に夢中な自分を演出したし、今の夫はガロ系のサブカルオタクなので逆にギャル系バンドやEDM、ラップなどにハマり夫の趣味にはあんまり興味を持たないフリをしている。ほんとは私も林静一を待ち受け画面にしていたようなガロ系サブカル女のくせに。

歳を重ねれば、そういうのもどうでもよくなると思っていた。しかし今、私と同じメンタリティを持つ少女諸君に忠告したい。意識して己を落ち着かせていかないと、この症状は一生治らない。

この苦しみを味わう度に心を掠めることがある。「ずっと処女のままリアルメンを知らず、彼氏の周りの女に見栄を張ったり敵意を抱く事なく美容に一切気を遣わないまま一生引きこもり腐女子として生きたかったなぁ」。

それはそれでコンプレックスまみれの一生を過ごす事間違いなしだが、まず友達のいない私のことである、更に男がいなければもう完璧だ。ペヤングにマヨネーズぶちゅぶちゅ掛けてpixivを眺めながら啜り、デザートにアルフォートを貪りながらBL小説の執筆に勤しんでいたら、ワンチャンその道のプロとしてデビュー出来たかも知れない。なにせ「萌え」に全てを注力できるのだ。先程は「ずっと処女のまま」などと書いたが、仕事はソープランド等に勤務して、男についてはもう、カネを産む機械くらいに割り切ってしまえば金銭面も含め更に完璧である。その場合、美容とかにはそこそこ気を遣わなければならないが。

直近の推しは「レペゼン地球」特に「DJ社長」であり、遠征までかました。未だに動画配信があれば毎回チェックくらいはするが、もうそのくらいの情熱しか残っていない。正直つまんねえ。夫のことはそれはそれとして大切に思っているが、もっと妄想の中でグチャグチャに消費できる対象が欲しい今日この頃である。

死にかけのガルマ・ザビ以降、ほぼ人生の全てにおいて「推し」の存在を拠り所にしてきたので、今、軽めの鬱入っている。病む〜。ぴえん。

ちなみに、ジ・オリジンのガルマは可愛すぎてめちゃくちゃありがてぇがアレはもうヒロインである。壮絶な表情で特攻・爆死しないのでイマイチ興奮しない。我ながらワガママにも程がある。


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