妄想オタクは死神に語る 0
『友達×妄想』
飛鳥:授業中とかバイト中ってさ、基本暇じゃん?
先程まで無言のまま読書をしていた飛鳥は、本に飽きたのか布団に包まり、寝転ぶ〇〇にそう声を掛けた。
〇〇:ん、ん〜…暇だとは思うけど、それは飛鳥ちゃんが授業真面目に聞いてないからじゃない??
飛鳥:あんなの真面目に聞く人いんの?
〇〇:そりゃいるだろうよ!!
飛鳥:まさか〇〇……アンタそっち側?
〇〇:ははは、まさか〜笑
飛鳥:だろうね。アンタは私達側の代表だろうね笑
〇〇:おいコラ!人聞きが悪いな!!笑
飛鳥:うわぁ、〇〇が怒ってる〜笑
そう言って飛鳥は窓の外を眺め笑った。
飛鳥:その時ってさ、〇〇は何考えてた?
恐らく、逆に〇〇が飛鳥に質問をしても「そんなくだらない事いちいち覚えてない」と言いそうな程興味の無さそうな話題を飛鳥が振った。
だからこそ〇〇は驚き、少し黙ってしまった。
〇〇:……
飛鳥:え?なに?なんでシカト?
〇〇:あっ、いや!まさか飛鳥ちゃんからこんなどうでも良さそうでおバカな質問が飛んでくるとは…笑
飛鳥:私だってたまにはおバカでありたいんだよ
飛鳥:それで、どんなこと考えてた?
〇〇:う〜ん、やっぱり漫画とかアニメの世界に入った妄想とかはしてたかな!
飛鳥:あー、わかる。何度か私も魔法使いになってた笑
〇〇:俺は死神とか忍者だったなぁ…
飛鳥:やっぱりアンタは漫画の読みすぎだね笑
飛鳥:でもやっぱり、妄想と言えばたまには"現実的"な妄想もした気がするなぁ
〇〇:わかる、かなり自分を少し美化してね笑
飛鳥:そう!そうなんだよ!分かってるね〜〇〇は笑
〇〇:飛鳥ちゃんこそね笑
2人の間で繰り出されていたおバカな話は、懐かしさを共有する事でとても盛り上がっていた。
飛鳥:ねぇ、どんな妄想したの?聞かせてよ…
興味津々な様子が伝わる無邪気な笑顔で飛鳥は〇〇に質問を繰り出す。
そんな笑顔に釣られ、〇〇も笑う。
〇〇:良いよ、教えてあげる。俺の"妄想"を…
〇〇:夜が明けるまでね…
…to be continued
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