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大分大学医学部編入受験日記♯1 一次試験編(得点開示、課題小論文の原稿あり)


こんにちは、まっきです!

早いもので、今年も残り1ヶ月を切りました。受験自体は8月末で終了したとはいえ、本当に2023年は激動の一年でした。上半期はめちゃくちゃにしんどかったものの、有難いことに大学への入学も決まり、贔屓している阪神も無事アレのアレをし、自分にとっては文句なしの一年となりました。

今回は、2023年4月末(出願)〜8月末(合格発表)にかけて実施された大分大学医学部編入試験について、得点の開示結果も踏まえつつ個人的な所感をまとめてみようと思います。
こちらの記事は第一弾です(おそらく全部で3本ぐらいの記事になりそうです)。実際に提出した課題小論文の原稿とその得点開示結果も載せています。

以前もお伝えしました通り、私のnoteのスタンスは、かっちりした合格体験記というよりも、ゆるーい自分語りです。どうかごゆるりとお読みいただけると幸いです。
なお、私自身のプロフィールにつきましては、こちらの記事をご参照ください。


なぜ大分大学を受験したのか

まず、前提として、大分大学を受験校に選んだ経緯をお話しします。

⑴2科目受験校であること
編入試験の受験を決めた時から、私は英語と生命科学の2科目型で受験できる大学に的を絞ろうと考えていました(こちらの経緯については上に示した記事でお話ししています)。
大分大学は編入試験実施校の中でも試験時期が比較的早いため、正直生命科学の勉強が不十分な状態で受験当日を迎えてしまうのではという懸念はあったものの、目の前にあるチャンスを逃さない以外に手はないと考え、出願を決めました。

⑵一次選抜として書類選考が行われること
大分大学では、筆記試験の前に第一次選抜として書類選考が行われます。令和6年度学生募集要項によると、この選抜で受験生は「募集人員の約10倍」まで絞られるようです。
書類の選考基準は当然明らかにされていない一方、ここで仮に不合格となってしまうと筆記すら受験することができないという意味では確かに博打みたいなものかもしれません。
ですが、ここさえ通過できれば筆記試験の倍率は比較的緩やかになることが予想されます(だからと言って、学科を簡単に突破できるという意味では決してないんですけどね…)。書類通過の可能性に賭けてみる価値は十分あると考えます。

いざ出願!

私は書類(特に事務的なもの)を書くという作業が本当に苦手です。まあ実際、書類作成が胸を張って得意だと言える人は少ないとは思いますが、私は胸を張って苦手と言えます(胸を張るな)。

出願について私が言えることは二つしかありません。
早めに取りかかりましょう!募集要項をちゃんと読みましょう!

※こぼれ話ですが、私は出願の際、成績証明書の厳封を忘れました(どうしようもない言い訳をすると、厳封が不要な大学も中にはあるのです)。気付いたのは提出後でした。猛烈に焦って大分大学の方へすぐに電話をしたところ、なんとも有難いことに再提出を認めていただけました。このように、出願に際して何かトラブルが発生した場合は速やかに大学へ連絡することをおすすめいたします。そして、厳封の必要の有無は絶対に確認しましょう…(自戒)

課題小論文について

続いて、課題小論文です。令和6年度のお題は次のようなものでした。

大学で学んだ学問分野並びに社会活動等その他の活動(卒業後の活動も含む。)を今後どのように活かし、どのような医療人・医学研究者を目指すかを述べてください。

 令和6年度大分大学医学部医学科第2年次編入学試験学生募集要項より

実際の原稿

医師を志す上で活かしていきたい経験は、大きく分けて次の二つが挙げられる。
第一に、大学で法律学を学んだ経験である。学部では、現代の国家・社会を支える法や政治の制度に関する基本的な知識を修得した。具体的には、政治学や、公法・民刑事法の原理・原則、そして事例への適用に際する法解釈の手法を学んだ。コロナウイルス感染症の蔓延により、医療体制の抜本的な見直しが求められる今、システムの前提となる法の知識を身につけた医師の存在は、現場でも有用と考える。将来的には、臨床での経験を積んだ上で、法学の知識も活かしながら、より良い地域医療のシステム構築へ取り組んでいきたい。医師として実際の現場に携わるからこそ、より現実的かつ実用的な制度の運用が可能になるだろう。3回生時に履修した民法のゼミでは、事例問題に対し既存の法をいかに解釈して適用すべきか、教授や同級生と自由闊達な議論を繰り広げた。チームを組み、被告側と原告側に分かれてディベートも行った。議論を重ねる中で、自分の意見を整理し、論拠に基づいて相手に対して説得的に提示する力を培った。この経験は、答えを明確に導き出すことが困難な医療課題に対して、チームで意見を交わしながら解決を図る場面で活きると考える。さらに、常に相手の立場を考慮した上で発言をする姿勢は、学術的な場のみならず、臨床で患者と対話する際にも求められるであろう。患者やその家族の話を傾聴しながら、対話を通じて治療やそれに付随する問題の解決を図っていきたい。
第二に活かしたいと考えるのは、大学病院での経験である。学生アシスタントとして、2年間、病院の輸血部で事務補佐を行なっていた。日々の業務を通し、血液疾患の治療技術の目まぐるしい進歩に魅力を感じる一方、血液疾患特有の治療の難しさも思い知った。まず、血液領域はその専門性の高さから、治療の可能な病院自体限られる。そのため、遠方からの通院を余儀なくされる患者も少なくない。さらに、輸血をはじめとする特殊な治療法の実施が避けて通れないため、在宅療法が他の診療科に比べ困難である。地域医療の場において血液内科の専門医の数が少ないことが問題視される中、高齢化により今後も血液疾患の患者数は増加すると予想される。これらの現状を踏まえ、私は血液内科医として、血液疾患を抱える患者が自らの居住する地域でより治療が受けやすくなる環境の構築に取り組みたい。(996/1000文字)

得点開示結果

点数(平均):93.3
順位:1位

ふりかえり

ありがたくも高得点を頂いた小論文ですが、実を言うとほぼ同じものを予備校で添削していただいており、その結果はなかなか散々でした。
「なぜ医師でないといけないか」についての説明が不十分とのコメントだったのですが、自分としては上記にしたためた文章以上にその質問に対して答えることは(現時点では)できないと思い、提出期限が迫っていたこともあって、ほとんど訂正しないまま提出しました。
本当にただの結果論ではありますが、今回の場合は(たまたまかもしれませんが)自分の感性を信じて正解だったのかもしれません。

書類選考に関しては、書類を読む側の主観というものがどうしても点数に反映されてしまう部分があると思います。感じ方は人それぞれ、例え事前の添削の結果が散々でも(はたまた良くても)、実際の試験でもその通りの評価になるとは限らない、ということですね。

改めて自分の文を読んでみて気付いたのですが、「大分大学の特色」について触れた文章が一つもありません…。
一般的に自己推薦書には「なぜその大学か」という点を盛り込む必要があると言われます。
もし、自分の志望動機と合致するような特色が受験校にある、という事実が受験前に分かっているのであれば、自己推薦書でもそこについては是非とも触れておきたいところです。
しかし、無理にこじつけてでも書く必要まではないのかなとも思います。自分自身、大学の研究室など色々リサーチして説明を試みてみたものの、どうしてもとってつけたような感じが否めず諦めたという経緯があります。その分、「こういう経験/知識を活かして、こんな医師になりたいです!」というところに重点を置こうと決めました。
その際、大学で身につけた知識や病院でのアルバイトの経験と、自分が理想とする医師像との間に論理的整合性を持たせることを一番に意識しました。

自己推薦書、書くに際してどうしよう…とお困りの方も多いと思います。自分自身、去年の秋頃から考えてはいたものの、結局最後まで悩み続けていました。正解が分からないものって不安ですよね。
ここからは個人の見解になるので「へ〜」と聞き流していただきたいのですが、自己推薦書で大事なことは、自分の熱意をいかに論理的に説明できるかだと思います。例え特異なバックグラウンドを持っていなくても、変に奇を衒わなくても、「あなた」にしか書けない文章があると思います。そもそも自分がなぜ医師になりたいと思ったのか、初心を思い出しながら、じっくりご自身と向き合ってみてくださいね!(初心を思い出すことが即ち勉強のモチベーションupにも繋がります!)

最後に

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!
ゆるゆる日記を目指したつもりが、ほとんどゆるゆるポイントのない記事になってしまいました。ご容赦ください。

次回は筆記試験について書いていきたいと考えておりますが、記憶がとても曖昧なので次こそほとんど旅日記の様相を呈してしまう可能性があることを先に謝っておきます。まあ…タイトルにも「日記」って書いとるしええか……(小声)。大分県の温泉と椎茸ととり天は最高です。

それではまた!


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