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大分大学医学部編入受験日記♯2 二次試験編(得点開示あり)

こんにちは、まっきです。

今回は、令和6年度(2023年実施)大分大学医学部編入受験日記の第二弾として、筆記試験について個人的な感想をまとめていこうと思います。

ただし、試験問題の具体的な内容についてはかなり記憶が曖昧になっています。思い出せる限りの情報は詰め込む所存ですが、得点開示含め全て無料で公開しておりますゆえ、何卒ご容赦いただければと思います。


出発まで〜準備〜

一次試験の結果発表から筆記試験本番まではわずか10日ほどしかありませんでした。私はダメもとでの出願でしたので、合格通知を受け取るその日になってから、慌てて航空券や宿泊の予約に走ることになりました。特に宿泊施設に関しては、予約の埋まるスピードが速く感じられたので、一次に合格された方はどうかお気をつけください。

精神面の準備について。私は大分大学がこの年の編入試験の初戦だったということもあり、緊張感はなかなかのものでした。しかし、多くの受験生が自分と同じ状況にあります。また、大分大学は前半校ですので、まだまだチャンスは残されています。緊張の波に呑まれそうになるたびになんとかこのようなことを自分に言い聞かせて、時には試験直前という事実からも意図的に目を逸らして(←試験を意識するあまりに勉強に手がつかないということもあったので)、目の前のテキストのみに集中するよう努めました。

宿泊先やアクセスなど諸々

受験前日


筆記試験の前日お昼頃に大分空港へ到着しました。大分空港から大分駅まではバスで1時間ほどかかります。ノンストップ便と通常便がありますが、10分程度しか変わらないようです。私は車内で文字を読むと車酔いする人間なので、バス乗車中は好きな音楽を聴いてリラックスしながら、窓の外の景色を楽しんでいました。別府を経由するため、街中から湧き立つ湯煙を見ることができます。車内にも微かに硫黄の匂いが流れ込み、束の間の旅行気分を味わえます。

宿泊先はこちらのホテルを選びました。

とにかく最高のホテルでした。駅隣接という立地はさることながら、大分市内を一望できる最上階の温泉が本当に良いです(入浴のみの利用も可能なようです)。試験前後の疲れが吹っ飛びます。受験する大学が温泉地にあるなんて、なんと贅沢なことでしょうか……。

ホテルの自室に閉じこもっているとどうしても気持ちが悶々としてしまうので、前日は駅ナカにあるスタバで要項集の最終確認をして過ごしました。
大分駅周辺にはカフェが多く揃っており、比較的空いているため勉強場所には困りません。テイクアウトのできるお店やコンビニもたくさんありますので、食事の心配も不要と思われます。加えて交通アクセスも便利であるため、宿泊場所は大分駅周辺エリアがおすすめです。

試験当日の様子

試験会場へのアクセスについて

大分駅から大分大学医学部のキャンパスまではバス一本で行くことができます。所要時間は40分ほどですが、平日朝という混雑が見込まれる時間帯なこともあり、とにかく遅刻を夢にまで見るほど恐れていた私はタクシーを前日に予約しました。
帰りに関しては最悪なんとでもなりますので、行きだけはどうか時間に余裕を持って行動されることをおすすめいたします。

試験の概要

※最新の正確な情報は必ず募集要項を確認なさってください。

2023年実施試験の概要は以下になります。

・生命科学に関する総合問題(以下、「生命科学」とします) 120分
・英語 90分

試験は10:00〜15:00に実施されました。

生命科学の所感

(※私はkals受講生であったため、 レベル感等はkalsベースでお話しさせていただきます。)
出題範囲は、分子生物学から免疫学、解剖生理学まで多岐に渡っていました。具体的な感想として、薄れた記憶の中でも強く印象に残っている事柄を次に挙げていきます。

まずは難易度についてです。基礎や完成シリーズの知識が要求されることは言うまでもありませんが、2023年の試験に関していえば、 kalsの実戦シリーズに位置付けられるような知識を問う問題の出題もありました。例えば、DNA一本鎖切断の修復酵素阻害薬がなぜがん(BRCA遺伝子に変異のあるがん)治療に有効かを問う問題が印象的でした。
前半校だからこそ、実戦シリーズの復習が十分にできているか否かは差がつくポイントの一つと言えるかもしれません。

もう一つは、有機化学の知識を前提とする問題が自分の予想以上に出題されたことです。覚えている問題例を挙げますと、希少糖についてリード文を参照しながら構造式を書かせるものや、セロトニンの合成過程を化学的に説明させるものなどです。
文系出身の私は化学の素地がなく、生命科学の勉強に注力していたため、これらの問いには悔しくも歯が立ちませんでした。

大分大学の志望度が高い方は、やはり有機化学まで勉強しておくのが安全かもしれません。
とはいえ、2科目型を中心に受験しようと計画されている受験生の中には、私と同じような状況の方も少なくないとは思います。その場合は、化学の問題を目にしてもなんとか動揺せずに、代わりに自分のできる生命科学の問題をしっかり取りこぼさないようにという意識に切り替えることが大事だと考えます。

少なくとも、動揺を最小限に抑えるためにも、有機化学や統計(過去に出題があったようです)の出題の可能性が十分にあるということを念頭に置いて試験に臨まれることをおすすめいたします。
(もちろん、有機化学や統計の勉強をしなくても受かる!と申し上げたいわけでは全くないことをご理解ください。)

おまけとして、個人的に忘れられない問題が一つあります。それは、扁桃体の機能を記述させる問題です。「扁桃体」という言葉自体は耳にしたことはあったものの、恥ずかしながらその具体的な機能については知らず、試験後にGoogle先生に教えていただきました。大変情けない話です。扁桃体のことは今後もずっと忘れません。

英語の所感

英語は大問が二つ出題されました。
問題のタイプは、基本的に英文の内容に関して日本語で説明するというものです。加えて、文章の中に登場する英単語の意味を問う問題もありました。
文章のテーマは、一つはプライマリケアについて、もう一つはコロナについてでした。

英文のレベルとしては、難関国立大学の入試で出題されるものに近い印象を受けました。専門的な医学英語というよりも、一般的な英語力を問う問題がほとんどでした。

日頃から少し長めの英文に慣れておき、その内容を日本語で要約するトレーニングを積まれることが有効と考えます。

得点開示結果

得点開示結果は以下の通りです。

生命科学に関する総合問題(200点満点):104点/26位
英語(100点満点):79点/7位
第二次選抜総合:16位

まとめ

有機化学の対策が全くできていなかったり、生命科学についても(特に実戦シリーズの)演習が不足気味であったりと数々の不安要素を抱えての筆記試験受験でしたが、なんとか最終選考に残ることができました。

先にも触れましたが、
・演習まで手が回らなかったとはいえ実戦の復習は終えていたこと、
・有機化学の出題に過度に動じることなく今の自分にできる問題をしっかり解答しようと試験時間中に気持ちを切り替えられたこと、
・そして唯一の強みであった(強みとまで言っていいかは疑問ですが便宜上お許しください)英語を得点源にできたこと、
以上の三点が私にとっての二次試験通過のポイントであったと今になって思います。

過去がどうあれ本番は何が起こるか分からないという不確定要素が試験の最も怖いところではありますが、私の体験がどなたかにとって少しでも参考になればと願います。

試験の帰りの際の話を少しだけ。
試験が終わると、附属病院の正面玄関前のバス停に受験生がぞろぞろと列をなします。私もそのうちの一人でした。しかし、臨時のバスが運行しているわけではないため、一本目のバスを目の前で逃した自分は次のバスが来るまで確か30分ぐらい待った記憶があります。
試験を終えて疲れ切った身体にはこれが結構こたえます。また、患者さん含め一般のお客さんも乗車されますし、混雑になるのを避けるためにもタクシー等を利用した方が良かったのかなあなどと考えたりもしました。
飛行機など急ぎの用事がある方はご注意ください。

次回は第三次選抜の様子について書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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