第二歌集、発売!
こんにちは、秋月祐一です。
このたび、7年ぶりに歌集を出版しました。
『この巻尺ぜんぶ伸ばしてみようよと深夜の路上に連れてかれてく』
2012年から2017年の歌をまとめた、ぼくの第二歌集です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4861984696/
〈自選十首〉
白黒写真で色えんぴつを撮つてみる赤はなぜだか赤だとわかる
「錆」といふ漢字の「円」のとこが好き まだ子どもだと思つてゐたら
想像とは逆方向にうごきだす電車、乗るたびいつもいつも
天空橋といふ名の駅よいつかしら降りてみる日はくるのだらうか
死ののちの死しののめのあめののち藍青の空はつかに見えて
廃墟・廃港・廃線・廃市・廃病院・廃家・廃井 あぢさゐのはな
こころはれる/こころこはれる 雲間からひかりこぼれる空を見てゐる
透明な生き物図鑑をながめつつ何度「負けた」とおもつたことか
ロバに乗つたことがないつて気がついてすこしさみしい履歴書を書く
ちぷたぷと緩衝材を潰してるちぷたぷ、きみはおでこ広いな
ルビ 白黒写真/モノクロ 藍青/らんじやう
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