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スピリチュアルは自己正当化の道具ではありません。

電話占い師日記。
私は自分のポンコツ具合から、結婚する気が無い。
私の両親は14歳差。
父は早々に認知症になり、
悪い税理士のお陰で事業の借金はかさんでいて、
父の14歳年下の母の苦労は、
父の病死後は絶望という崖から突き落とされて心が複雑骨折した有様であった。
父の生前に離婚すれば大抵の残務処理から母は逃げられたけれど、
母は遊び人の父を愛し抜き、介護し、見送った。
母は、今も、私の父方の姓のままである。
私は「愛」という見返りなき尊い人間の感情を、
その時に両親から教わった。

…と、いうわけで
電話占いのお客様の「家庭円満ながら別の家庭の男に本気の浮気をしてしまう女性※自分は離婚する気なし」の感情がわからないまま、
たぶん800件ほど不倫関連の質問を受けている。

自分の苦労自慢をしたいわけではないが、
17歳から私は心身の体調に難を抱えている。
双極性障害2型。

だから、健康で、お金に余裕があって、更に家庭を築けている人を、
心底羨ましく思う。
だから、そこに「不倫のうえ愛されたい」という悩みに、答えこそすれ、理解は出来ない。
人には人の苦労があることは重々承知だが、
それこそ占いで相手を勘繰りでもしない限りはそれは見えない。
それでも常にお客様に問いたいのは、

 なぜ、
 あなたは
 今、手にしている幸せに
 感謝できないのですか。

お客様が、
「ソウルメイト」「女性性の開花」「本当の私」「人生の課題」「運命の相手」「この不倫は宿命」「使命」「ツインレイ」という、いま書店の女性スピリチュアルエッセイの棚に並ぶ言葉を盾に、
自分の盲目的な強欲の正当性を説くことに呑まれる日々である。

最近はそういうお客様には
浮気したい相手と深い仲になって、
墜ちるところまで堕ちて、
旦那から慰謝料請求されることを薦めている。
「運命」は、自分で選ぶもの、
「幸せ」は失って初めて気付くもの。幸せになりたかったら、派手に転べ!

天国を夢見て自分の器を見誤る人ほど、
地獄に片足突っ込んでいると思う、
これは、自戒を込めて。

もちろん、お悩みがあれば承ります。こちらより


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