見出し画像

肌に長袖がぬるい(電話占い師日記20200303)

旅の身なので限られた服しかないのに、
季節が冬から春へと変わってしまった。
ボアブーツで昨年末に来た京都のこの母の実家の町屋、
帰りそびれて近場で黒のフラットシューズを買った。

この季節に特有の甘酸っぱい香りは、
庭に生る夜の梅の花であった。

M-1グランプリファイナリストの「すゑひろがりず」にハマっていて、
今月半ばの祇園花月(吉本興業の劇場)に彼らが来るので、なんだかんだとここまで滞在している。
長崎の自宅を3ヶ月も空けている。


母の実家の近くに陰陽師の安倍晴明を祀った「晴明神社」があり、
運動がてら参拝する。
自分も電話占いで生き始めているので、
陰陽師をスピリチュアル&オカルティックの先駆けと捉えれば、
私の今の職業の先人は安倍晴明である。

ちなみに「すゑひろがりず」の袴、扇子、小鼓のスタイルはかつて「三河萬才」と呼ばれ、
今の名古屋で発祥した漫才スタイルである。
調べれば、
京で迫害されることになった陰陽師が、
三河で天災への祈祷で歌踊りを行ったことから、
この三河萬才が成ったという。
言わずもがな、現在のしゃべくり漫才の元祖である。

もし前世が本当にあるならば、
きっと私は京のこの辺で市井の陰陽師として失脚していたに違いない。
それで三河に逃れて、
今のすゑひろがりずのスタイルの芸人さんに親近感を覚えていたかもしれない。

そして、前世も今世も来世も、雛人形を仕舞忘れる人生を送るのだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?