蟻という敵

タイトル通り、私は蟻についてここに書きます。

本当はもう忘れたいくらい衝撃的な実体験なので書いたら絶対墓に入るまで覚えてる気はしますが、あえて書きます。

だって、こんな体験どこかの自然溢れる田舎にお住まいの方か、自宅の庭が森くらいの人か、はたまたアフリカとか…住居に居ながら虫と共存してるくらいの人しか起こりえないと思います…

本題に入りますが、蟻って、近年話題になったようなヒアリよりも、黒くてそこそこな大きさのものを思い浮かべますよね。

たまーに足から登ってきて機嫌が悪いのか噛み付いてきたりしますが、基本無害のような生き物という認識です。

ですが、我が家ではその蟻はもちろん、夏に出る茶色い小さな蟻が結構厄介な相手でした。

夏になると決まって、茶色くとても小さな蟻が道に列をなしてどこかへ向かっています。

おそらく億単位でいるだろう蟻たち。

はーーー、なんともうじゃうじゃ。

とても可愛い、とは言えない数のそいつ等は決まって我が家の食べ残しに群がってくるのです。

なので我が家のルールで繰り返し言われたのは絶対食べ物を放置しない!でした。

何故そんなに蟻の訪問が多いかと言うと、家は裏が樹林に覆われており、両親は「子供を育てるのに自然があっていい場所だ!」と決めたそうですが、一年中ゴキブリ、ムカデ、便所虫、蜘蛛、蟻、コガネムシ、ハチ…が同居状態!

何かしら家にいると壁やら床やらに居るのです。

小学生までは樹林を駆け回り遊んでいた私もあまり気にしてはいませんでしたが、中学、高校と大きくなるにつれて虫が嫌いになっていきました。

嫌という程、夏には奴らが来るから気を付けるんだよ!と言われていた私も、ある日それをすっかり忘れて戸建ての2階にある自室の窓際にコーラのペットボトルと、コーラ入りのグラスを置きっぱなしにしてしまいました。

油断していた私が悪い。

でも、もう夏も終わって涼しくなってきたから虫たちももう冬眠に入ったかと思うじゃない!

呑気に置きっぱなしにしたコーラたちを片付けようと、その状態にしてから数時間後に自室に戻った私。

黒いコーラが独りでにうようよ動いてるのです。

はっ?!!!!え?なんかの呪い?霊的なやつ?とビクビクしながら近づくと一気に血の気が引いてゾッとしました。

夏に出る茶色い小さな蟻…ではなく!

黒いそこらにいる巣で群れてるのしか見ない蟻がペットボトルの中やコップの中で踊り狂ってたのです。

きもちわる!!!

ありえない程の数がコーラに群がっていて、あまりの気持ち悪さに腕がむず痒くなりました。

一応住んでるところ、首都圏で、歩いて5分に地下鉄通ってるような場所なんですよ。

田舎の方からしたら、全然都会!と言われるくらいには交通の便もいいし、コンビニも何件もあるし、1時間しないくらいで東京に行ける場所なんです。

そんなところで、100以上いる黒い蟻をこんな間近で見れるなんて…!

最悪としか言いようがない…

コップもペットボトルもそのまま窓から投げ落としたい気持ちだったけど、なんとか蟻を追いやって…

母親に怒られる前に事なきを終えて説教を回避した私でしたが、二度と飲み物でも油断しないと決めました。

そして、絶対自然に囲まれた家を買ったり住んだりしないと…

文字だけだと「そんな事で」って思われると思うけど、あの日の衝撃を私は死後の土産話にするつもりだ。

あなたの想像力で、私の受けた嫌悪感に是非寄り添って欲しい。笑い。


こんなくだらない話に付き合ってくれてありがとうございました。

でもこれはまごうことなきノンフィクションでゾッとする話。

どうか、少しでも鳥肌を立ててほくそ笑んでくれたら幸いです。

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