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【品質管理エンジニア募集】ものづくり最後の砦。ゼロからつくる品質管理の挑戦

こんにちは!インターステラテクノロジズ株式会社(以下、IST)の人事です。

ISTでは、今後もロケット開発を進めるために人員だけでなく、新たな拠点や施設を拡充中。そして現在、品質管理の強化に向けて、品質管理エンジニアを募集しています。

品質管理チームのミッションはロケット部品のものづくり品質を確保すること

そんなものづくりの最後の砦とも言える品質管理。
ロケット開発を手掛けるISTの品質管理チームは、具体的にどのような仕事をしているのか。

今回は品質管理チームの仕事や求められるスキルなどを、品質管理チームのチームリーダーを務める奥谷勇士さんに話を聞きました。

奥谷 勇士(おくたに ゆうし)
大学院卒業後、2019年に自動車業界に就職。品質管理部に配属後、量産部品の品質管理を担当。2022年3月よりIST出向。

ISTならではの品質管理

―品質管理の仕事内容について教えてください。
「品質管理の仕事は、大きく分けて二つ。
一つは、ロケット部品の加工・組付工程の品質保証方法を検討する仕事です。ものづくりの工程設計を担う生産技術チームで検討する加工・組付工程に対して、各工程の検査項目や検査方法、検査機器を検討します。生産技術担当者と密にコミュニケーションを取りながら、品質を担保した工程設計をしていきます。

もう一つは、ロケット部品が図面要求品質を満たしているか各種測定機を用いて検査する仕事。使用する測定機の導入検討や検査環境整備も品質管理チームが実施しています。今年の7月には大樹本社に新たに計測室を立ち上げ、三次元測定機や形状・粗さ測定機等の測定機を導入しました。

こちらは実際にロケット部品を三次元測定機で測定しているときの様子。
内製加工品やサプライヤー加工品が図面の品質要求値を満たしているか確認する重要な業務です。
三次元測定機以外にもさまざまな測定機を所有していますが、対象部品に応じて最適な測定機の選定や測定方法の検討も重要になってきます」

―具体的には現在どのようなことを担っていますか?

エンジン部品を中心に品質管理を進めています。具体的には、加工部品を測定して図面要求値を満たしているかを確認して組付工程に流します。
組付工程ではQC工程表(品質管理チャート図)を作成して、組付品質を担保しています。エンジン部品を皮切りに品質管理の仕組みづくりを行っていますが、今後、胴体や機体全体などエンジン以外の部品にも展開する必要があり、まだまだ人手が必要な状態です」

―ISTならではの品質管理を担う上での魅力は何ですか?

「ISTでは品質管理体制が立ち上がったばかりで、新しい測定機の導入や各種品質帳票類の整備等、まだまだ整備しないといけない品質管理業務がたくさんありますが、1から品質管理業務の設計に携われるところが一番の魅力だと思います。品質管理の業務内容に留まらず、一つの組織体制を構築していく上で、さまざまなことに挑戦できるというのはISTならではだと思います」

―自動車業界からISTに出向ということですが、ロケット部品の品質管理に実際携わってみていかがですか?

「自動車部品の品質管理の知見をロケットの領域に取り入れながら品質管理体制構築をしていますが、自動車業界で経験してきた業務を適用できる部分は多くあるので、自動車業界や金属加工業界で品質管理の経験があれば、ISTでの業務に存分に活かせると思っています」

―具体的には自動車業界のどのような部分を取り入れていますか?

「自動車部品の加工品管理や工程保証の考え方を取り入れています。ただ、自動車部品は量産品の品質保証の考え方が得意ですが、ロケット部品は単品ものが多いです。量産と単品の考え方で多少異なる部分はありますが、単品ならではの考え方に落とし込んで取り入れるように工夫しています」

品質管理のやりがいと求められるスキル

―品質管理のやりがいは何ですか?

「魅力とも重なりますが、1から品質管理の体制づくりをしていくので、自分の考えを活かして組織を立ち上げたり、仕事の仕組みを作ったりするのはとてもやりがいがあります。
新しいことを楽しみたい方やチャレンジしたい方は特にやりがいを感じられると思います。
それから、品質管理はものづくりにおける最後の砦でもあり、品質管理次第で良いものも悪いものも出せてしまいます。だからこそ、世の中に良いものを出すという使命感を感じられる点もやりがいです」

―品質管理で任せたい仕事は何ですか?

「任せたい仕事は主に四つあります。一つ目は、品質管理体制の構築と仕事の仕組みづくり。二つ目はQC工程表の作成。三つ目は、測定機や設備の導入・維持・管理。そして四つ目は、サプライヤー加工品の品質管理です。

サプライヤー加工品の品質管理では、サプライヤーさんと品質に関わる部分の会話をしていくので、そのようなご経験された方は即戦力になると思っています。」

―求めるスキルはどのようなものがありますか?

「チームのマネジメント経験と品質管理業務の経験です。特にマネジメントについては、品質管理業務の拡充に伴い、これから人員も増えていくのでマネジメント経験された方は大歓迎です。品質管理業務ではQC工程表の作成経験や測定機(三次元測定機、粗さ測定機、X線CT等)の知見は必要です。
ロケット業界でも、金属の部品を扱うという点に関しては同じなので、ロケットの単品生産ならではの考え方に落とし込みながら、自動車業界や金属加工業界の知見を活かしていけます。これまでの知識を使いながら、ロケット部品に適用できるようアップデートしていく力があるといいと思います」

おわりに

―最後に、読者の皆様へ一言メッセージをお願いします。

「ロケット業界となると、専門的な知識がないといけないと思われがちですが、ロケットはさまざまな業界の知見から作られています。私自身も自動車業界での知見を活かしながら、ロケット部品の品質管理に取り組んでいます。1から品質管理の体制を作り上げていくのも今しかできないと思うので、少しでも興味を持っていただいたり、挑戦したいと思っていただけたら、ぜひ応募いただけるとうれしいです」

このインタビューを通して、「ロケット業界の品質管理に携わりたい」「新しい環境に挑戦したい」「1から組織を作り上げたい」など、品質管理エンジニアとして幅広く活躍したい方はぜひ下記採用ページからご応募ください。

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