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勉強嫌いの私が「勉強が楽しい」って思った1年間

きっかけは?

「あなたは人生でなにか頑張ったことはありますか?」と聞かれたら、咄嗟に出てくるのは高校受験の勉強と答えることが多い。

わたしは地元の普通の公立中学に入学したが、そこは元々勉強のレベルが高い中学校で、自分の小学校からそこの中学に行く人は数名。まぁなんとかなるべ、と思って入学した。



最初の定期テストで問題を見た瞬間、何を出されてるのか、全くわからない、こんなテスト小学校で見たことない、小学校と中学校のギャップに13歳ながらも心底驚いたことは今でも記憶に残っている。



中学校2年生までは部活に明け暮れ、授業はちんぷんかんぷん。(聞いても分からない授業内容というところは問題点だが、今回は長くなるのでやめておく。)
ノートを綺麗に書くことだけは好きだったため提出物の点数だけは良く、肝心のテストに関しては「点数低いわ〜やべ〜まぁいいか」という気持ちで過ごしてきた。


中学校2年生の終わり頃、「うち、塾行こうかな。」仲のいい友達がそんなことをポツリと言った。「え!?なして!?」「だって高校行けないかも。」そんなこと考えてなかった…。自分よりも先の将来を見ている友達に驚いたと同時に、「確かに自分はどこの高校に行きたいんだろう」と焦り始めた。



そんな会話から日も経たないうちに、「塾の体験行ってみるわ」と、その友達からわたしにも行かないかと声をかけられたのだ。
単純なわたしは「えー!行ってみたい!」なんて軽く返し、本当に体験に行ってみることになったのだった。


衝撃の事実

塾の体験に行ってみて、自分も高校に行けるように通ってみるか、なんて思って入会することにした。そこの塾は中学校から徒歩3分。
(わたしの家は中学校から徒歩30分のところにあったので家からはかなり遠いが、友達と一緒がいいという思いからそこにした。)

入会した日からたまたま3日後ぐらいにあった、北海道で行なっている"北海道学力コンクール"を受けることになった。その結果から志望校に受かる可能性がパーセンテージで出てくるのだが、とりあえず知っている高校を書いて、問題を解いていった。


1週間後、その結果が届き、見てみると、なんと書いた高校の合格率全てが2%…(何があるか分からないため一応の可能性を残して2%という表記だが、ほぼ0%。)
驚愕した。友達にも言えなかった。

自分はこんなにやばかったのか、本当に高校に行けない、どうしよう、途方に暮れる、お先真っ暗だとさまざまな思いが頭の中を駆け巡った。
(大袈裟かもしれないが、この時高校をほとんど知らなかった無知の中学生のわたしだということを理解してほしい)


これは本気で勉強しないと高校に行けない、まず自分はどこに行きたいのか決めなければという焦りがぞわぞわっと身体中を駆け巡った出来事だった。


塾三昧の日々

部活を引退してから本格的に受験勉強が始まった。まずは行きたい高校を探しにいくつか見学に行った。わたしは直感で「楽しそう、ここの高校に行きたい」と高校を決め、合格を目標に塾に通い続けた。


志望校でコース別に分けられ、わたしは標準クラスになった。まずここの塾は宿題が多い、とにかく宿題宿題なのだ。だが、それを上回るほど先生が面白い。ひとりひとりの授業を受ける表情を見て分かってるか、分かってないか、を見たり、面白おかしく時には真面目に授業を構成してくれたりしていた。


勉強は嫌いだけど塾は好きになった。先生はもちろん、同じ中学の喋ったことのない友達もできた。ここが、最大のポイントだったとおもう。


ここの塾には自習室というものがあり、自習室の先生が1人、また授業のない日でも好きに勉強をしていい場所だった。
ここで宿題を終わらせたり、テキストやプリントをとにかくたくさん解いた。朝の9時から夜の21時まで通った。なんでこんなに自分ができたかというと、それは友達の存在が大きかった。

休みの日にはたまに一緒に遊んだり、昼食夕食、休憩時間のおしゃべりがとにかく楽しかった。そして分からないところを一緒に解いたり、自分でも分かっていく感覚が楽しかったのだ。
「分からない」という感覚に陥ると、勉強を断固拒否してしまう自分が分からなくても教えてくれる友達や先生に出会ったことでその時間なのか勉強自体なのかどちらかは分からないが「楽しい」と思えるようになった。


最後の"北海道学力コンクール"は合格率が80%にまであがり、いざ受験に挑むだけとなった。



高校受験当日

緊張しながらの高校受験当日、最後の英語のリスニングでは、「この英語が終わればもう受験勉強からの解放だ」という頭に占められていた。最後まで単純で詰めが甘いわたしだった。

結果は見事合格。おめでとうわたし。
楽しい高校生活の幕開けだった。



楽しいと思えたひととき

ここまで長々と書いてきたが(途中疲れて要約した部分もあった、申し訳ない。)
今でも勉強が好きか嫌いかと言われると嫌いと答えるし、中高に戻れるならテストだけはやりたくないと思う。

しかし、塾での出会いや楽しいと思えたことは自分の中では大きく、1人でここに立ち向かってたら今のわたしはいないと思う。友達や先生、親が支えてくれたことが自分の中での踏ん張りが効いたのだと思う。
あと1つ、親に行けと言われて塾に通っていたら絶対に続かなかった。自分で焦って、自分で行きたいと思った決断だったからこそ通い続けられたのだとそれは確信できる。


しばらくその塾に立ち寄っていないけれど、これを書いてると会いたくなってきたので近々訪問して、感謝を述べたい。(自分が卒業した後、弟もお世話になった)そう思える場所が自分の中にあることも嬉しい。


こうしたら、勉強がうまくいくなんてタメになることを書いていなくただの自己満足で申し訳ない。ここまで読んでくれたあなたには感謝する。ありがとう。




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