第12回 「前世と魂の話」
今日は魂についての話をします。
透明な水の塊のような「魂」を想像してみてくださいね。
私たちの人生は「輪廻転生」といって、死んだらそこで終わりというわけではありません。体は死んでも魂は生き通しです。何度も生まれ変わって出かわって、成長し続けるんです。
では魂が皆同じように成長してくかというと、そうではありません。成熟している魂もあれば、まだ経験の足らない魂もあります。魂の成長の度合いには、個人差があるのです。
魂が成熟した人は、何度も生まれ変わる中で沢山のことを学んでいるので、無意識にいろんなことが分かります。
行き詰ることがわかるので、問題事や人を傷つけることを無意識に避ける。
人の気持ちが分かるので、人の喜ぶように、助かるようにと行動することができる。
こういう人の心の中はもちろん、わだかまりや変なこだわりがないので、すっきりと明るく、整理されています。魂もその分透明で、澄んでいるのです。
つまり、皆さんから見て素敵な人ほど、魂が成長していると考えると、わかりやすいのですね。
対して魂が未熟な人というのは、物事の仕組みや、人の気持ちが分からず、どうしても人とぶつかってしまいます。
もちろん心は負の感情で濁りがちになりますし、それと同じように魂も濁っています。
例えば「無神経で、人に冷たく、厳しく当たる人」っていますよね。
かれらは決して悪気があるわけではありません。やられた人がどんな辛い思いをするのか分からないから、何の気なしにやってしまうんです。
それだけ物の見方が偏っていて、狭い範囲しか周りが見えていない。つまり経験が足りないんですね。
そのため、神様から見れば、この人にやられた人の気持ちが分かるような経験をさせてあげよう、と、病気や災難などの試練が降り掛かって来ます。
人の気持ちや、物事の仕組みが分からなければ、人と助け合って暮らせないからです。
つまり、私たちがこの世で幸せになるということは、沢山の事を経験して、魂を磨き、視野を広げるということと、同義なんです。
では、魂を磨くにはどうすれば良いのでしょうか。
ずばり、答えは、私達の周りにあります。
自分の身の回りにいる人を思い浮かべてみてください。
あなたの身の回りには、喜ばせてくれる人、困らせてくる人、どちらが多いでしょうか?
この世では、自分が前世やって来た事が、全部返って来ると言われます。
つまり、周りにいる人は皆「自分の前世の姿」だと思ったら、とてもわかりやすいんです。
あなたの周りが、喜ばせてくれる人ばかりで、幸せな人生だと思えるなら、それはあなたが前世で人を喜ばせて来た姿が返ってきているのです。
対して、困らせてきたり、腹が立つ人ばかり現れると思うなら、それだけあなたが、前世で周りにそうして来たのです。
自分の身の周りにどんな人がいるかで、自分が前世どういうことをして来たのかが分かります。どれだけ人を喜ばせて来て、どれだけ悩ませてきたのか、一発で分かるんです。
では、悩み事が出てきた場合、どう考えたら良いでしょうか。
先程も言った様に、まだ理解出来ていないことを、理解させてあげよう、学ばせてあげようという神様の愛情で、悩み事は起きてきます。決して困らせるために起きてくるわけではありません。
しかしそれが分からないために、私たちは起きてきた事柄を受け入れず、腹を立てたり、落ち込んだりします。これでは、学びが終わらないだけでなく、輪をかけて困りごとを引き寄せるので、悩み事はどんどん大きくなります。
例えば嫌な人がいて、その人が嫌だからといって別れても、また別の場所で同じような人が出てきます。それはあなたの前世の姿であり、因縁であるため、果たさない限り、何度でも現れるのです。
そこをしっかり見抜いて、心を乱さず、「これは神様の愛情で、自分の前世の姿を見せて下さっているんだ、ありがたい」と思うことができれば、困り事はそこで終わります。
これが、「因縁を果たした」ということです。
最初は難しいかもしれませんが、悩み事をただ悩むのでなく、感謝をする習慣をつけるようにしましょう。
感謝を続けると、嫌な相手や嫌な状況が、段々と気にならなくなってきます。心を乱す事なく、ありがたいと思える様になって初めて、因縁の連鎖が切れて、もうその悩み事は起きなくなるんです。
困った出来事は、あなたを成長させてくれる神様の愛情。しっかりありがたいと感謝して通りましょうね。
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