【小説】僕が好きなあの曲、今では君も好きになってくれていた
シンガーソングライターのコレサワさんのたばこを在題にしたノベルコンの応募作品です。
他のサイトで応募でしたが、一生懸命書いたので読んでいただきたくて、載せますね☺️
結果は残念でしたが、(笑)いかがですか??☺️
君は出て行った。
2人の思い出や当たり前の日常がつまったこの部屋から。新しい一歩を踏み出したんだね。
君との思い出がたくさんありすぎて、それをぐるぐる思い出しては泣いたり、ああ、あの時楽しかったな、って思い出に耽っていたら24時間経った。
もう夜だ。
ああもう終わったんだった。
君はのんびりマイペース。よく寝坊する。
だから部屋の時計を5分早めてある。僕もその時間になれている。二人だけの5分早い当たり前の日常も、もう終わり。元の時間に戻さなくちゃと思ったけれど、でも終わらせたくないから、まだそのままなんだ。
いつも君はベランダでたばこを吸ってた。
たばこが嫌いな僕に見せてくれた優しさ。
ひらひら揺れるカーテン。
そこに君はもう居なかった。
ねえ、ねえ。もっとちゃんと僕をみててよ。
言わなくても君はちゃんと僕を愛してくれていたんだな。
もっと、もっとね。僕だけに夢中になって欲しかったんだ。君が好きなあのフェスのあの子より僕だけをみてて欲しくて、、、。
僕の好きなものをもっと知って欲しくて。
欲張りだったかな。
我慢していれば、僕がもっと大人だったら、君はこの部屋にまだ居たのかな。
君は僕のことを良く知っていたね。
眠たいときに体温があがる。キスはみじかめが好き。君とのキスはみじかめだった。
君は長めが好きだったみたいだけど、そんな日は特別な日だけの特別な時間だったね。
僕はちゃんと君のことをみていたのだろうか。
君の好きなもの。
考えてみたら、君の好きなたばこの名前しか浮かばない。
君が置いて行ったたばこ、僕のだいきらいなたばこ。
火をつけて吸ってみたら、むせたけど、
君の苦い匂いで君を思い出してしまって、涙が溢れてしまった。
もっと僕をみてよ。なんて言葉より、しっかり君をみて、愛せていたのかな。
君は今思えば愛してくれていたよね。
僕が好きなあの曲、今では君も好きになってくれていた。二人だけの特別なあの曲。よく二人で口ずさんでいたよね。君はたばこをその後に吸いに行ってた。
今はあの想い出の曲がつらかった。
一生懸命、お時間をかけて(一記事2時間とかざら)誠意を持って執筆しております。良かったな。って思っていただけたらよろしくお願いします。めっちゃ励みになります☺️