見出し画像

#35 要約練習課題③

【課題】次の文章を読み、本文内容を100字以内で要約しなさい。

スライド23

 現在、日本で働く外国人労働者は68万人。労働力人口全体に占める割合はわずか1%と、主要国で最も低い。政府は今回、外国人の受け入れ拡大に一歩踏み出すが、まずは建設、介護など国民の理解が得られやすい分野から始める。
 慢性的な人手不足に悩む介護分野。政府は団塊の世代が75歳以上となる2025年には介護職員数を現状から約100万人増やす必要があると推計する。だが「給与が上がりにくく仕事もきつい」(九州の有料老人ホーム経営者)ため、人材がなかなか定着しない。
 経済連携協定(EPA)に基づき、2008年に導入した外国人介護福祉士制度もうまく機能していない。インドネシア人とフィリピン人候補者の国家試験の合格率は4割程度。日本人も含めた全体の合格率(6割強)と開きがある。日本語による試験が壁だ。
 家事分野でも今後、働く女性がますます増え、共働き世帯による「代行のニーズが高まり人材不足感が強まる」と家事手伝いサービス、ベアーズの高橋ゆき専務は話す。
 建設業では人手不足で公共工事の担い手が現れない「入札不調」が頻発。2月の建設分野の有効求人倍率は2.94倍にのぼった。
 一方、外国人が日本で働く魅力を感じる環境づくりも課題だ。外国人技能実習制度では、劣悪な環度で長時間労働を強いる事業者も散見される。同日の会議で岸田文雄外相が「国際的批判に耐えうる制度の適正化が必要」と訴えた。民間議員からは、法律に基づいて事業者への厳しい立ち入り検査ができる仕組みが必要との指摘があった。
 移民政策を巡っては「社会的なあつれきも懸念される」(明治大学の飯田泰之准教授)と慎重な声が根強い。だが「人口減の中で、外国人を積極活用しなければならない現実がある」(法政大学の小峰隆夫教授)のも確かだ。
(「外国人活用、遅れる日本:介護など期待強く」 『日本経済新聞』2014年4月5日)

解答例

人口減少により人手不足を解消しなければならない日本では外国人労働者に活躍してもらう必要性がある。しかし、日本の労働者社会には給与の低さや国家試験の合格率の低さ、社会的あつれきなど様々な問題がある。(98字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?