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フライドチキンの話。

3.14

昨日の夜のこと。
千早茜の「さんかく」を読んでいたら、骨付きのフライドチキンが食べたくなって
帰り道に赤と白のおじさんのお店に寄った。


今年で一人暮らし4年目になるけど、一人になってから全然食べてなかったなぁと思った。
実家にいた頃は、毎年クリスマスの食卓に並べられていたけれど、一人になってからは何故か買おうと思わなかった。

だから、今日のこの"食べたい"は珍しい。

"食べたい"が珍しいものは、その気持ちを大切にしたい。食べたいと思ったその日に食べる。欲に忠実に。


いつもなら面倒くさがって骨無しにするけど、今日は骨付きだ。一人で行くのはほぼ初めてだったので注文の仕方が分からず、店員さんに「普通のやつってこのオリジナルチキンですか?」とか「このガリペパはオリジナルチキンと同じ大きさですか?」と質問攻めしてしまった。
きっとアルバイトの女の子…申し訳ない…

結局、ガリペパを2ピース購入して帰宅。
(そこはオリジナルじゃないんかーい)
温かいうちに食べようと、手を洗ってすぐ袋を開けた。


「さんかく」に登場する華という女の子は、動物の骨を研究する見習い生物学者で、動物の至る骨に虜にされていた。私もいつもよりちょっと骨を観察しながら食べてみたが、勿論、おいしいしか感じなかった。彼女みたいにこの骨はきっと鶏のこの部位で〜とかは分からなかった。

でも一人で食べるフライドチキンも悪くない。

さんかく、早く続き読みたい。


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