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また見たい景色

あなたにはまた見たい景色がありますか?

私は

おばあちゃんと歩いた土手の桜並木
秋になると真っ赤になる峡谷
友人と歩いた湯けむりが立ち上る雪道
車窓から見える雨上がりの田園風景

たくさんあります。

私の商品はそのときの思い出をひと瓶で
表現したものです。

私は高校まで田舎に住んでいたので
幼いころの思い出はいつも自然の
景色とともにありました。

どの位田舎かというと、電車は1時間に1本。ミスドを買いに行くまで約50分車を運転しなければいけないところです。

幼いころは少し退屈に感じていました。

***

数年後、社会人になり東京で働いていたとき
体調不良が続きました。
それまで体力に自信があったので落ち込み
ました。

どうしちゃったんだろう。

原因もはっきり分からず
退職後、重だるい体で地元に帰ることに。

久しぶりに地元帰ると空気が澄んでいて
初めて「空気が美味しい」と感じたことを
覚えています。

相変わらず何もなかったけれど
深呼吸するたびに緑を感じ
時間の流れがゆったりとしていました。

そして数日ぼーっと過ごしていたら
体調が良くなり、やる気がわいてきたのです。

あるのがあたりまえすぎて、気づけて
いませんでした。

それから約1年後、商品を販売するように
なりました。

もくもくの湯けむり


こけしが入ったハーバリウム

販売を始めたときは「シュールだね」と
よく言われました。実はこけし好きな人から
叱られたこともあります。

何を作ろうか考えたときに
せっかくならお客さまがクスッと笑顔になり
旅を思いだせるものが良いと思いこけしを
入れて作ったのがきっかけです。

商品を作るときはいつも景色をイメージ
しながらそのとき肌で感じた空気を思い
出して作ります。

たとえばこの商品は、湿った大粒の雪が
降る中友だちと雪に足をとられながら
温泉街を歩いたことを思いだし作りました。

景色は今でも一枚の写真のように私の記憶に
のこっていて、そのとき嗅いだ硫黄の香りや
湿った雪の感じも覚えています。

時間が経って同じ時期に温泉街を歩くと
昔あったことを思い出して懐かしい気持ちに
なります。

これからもそんな思い出を感じられる
お土産品を作れたらいいなと思っています。



最後までお読みいただきありがとうございます。これからもたくさんの人がクスッと笑顔になれるお土産品をつくっていきたいです。サポートしていただけたら嬉しいです。