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2023年の自選五首を呟く


終点の光もただの光だし光のなかをうちへ帰ろう

純の字を冷たく書いていくようにプリンを指でかき混ぜている

瞬きで星と話しているのだろうホームの隅で蛍光灯は

ピンボケの夢ばかり見て心ではいまだ涙が止まらぬらしい

ブランコを漕いで宇宙へ飛んでこう宇宙いくから学校休み


年末のハッシュタグ企画に乗っかってチョイスした2023年の自選5首です。
ちょうど半年前にも似たようなハッシュタグで、上半期4首を選んだのですがその時の歌から2首、下半期の歌から3首、で都合5首となりました。

このような「自選」ではどうしてもヨソ行きというか、どことなく周囲の評価が悪くなさそうな歌を選んでしまいがちな自分なのですが、今回はいわゆる成績的な文脈ではなく思い出として残っている歌を選んでいます。

出詠先で評価がほとんどなくても別の場所で評をいただけた歌、自分が落ち込んでいる時にフォロワーさんに引用で励ましていただいた歌、など、自分にとって大切な歌ができたのは今年の嬉しい出来事です。

半年前の自選の時は自分の個性がなんとなしに出てきたな!と思ってもいたのですが、今ふたたび振り返ってみると、どうもそんな感じのテンションじゃないですね、はは。

でも自分らしさは狙って作るものでなく、詠んで詠んでまた詠んで、ようやく出てくる「あ、これは『らしい』かも」くらいのフワフワしたものなので、らしさはまぁ、後からやってくると信じつつ、自分なりの景色と言葉の切り取りを引き続きたのしくやっていればよいのだ!うむ!

と、開き直りの2023年も終わりですね、
では来年もよい年を!よい歌を!



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