見出し画像

✨想像しうる最高の着物デビュー✨【中】着付けの全行程 笑

楽しかった着物デビューを振り返る、
3回シリーズ☺️

前回は、

浅草でリサイクル着物&帯と奇跡の出会い、

1週間待たずに、旅先での本番を計画、

洋服で宴会に出て、
時間を見計らい、
ホテルの部屋に上がってきて、

さぁ、着付け……!

というところまでお届けしました。

今日は、その、着付け!
秘密の(?)60分間を振り返ります!

あ、ご興味のない方には、
すごく、つまんない回かもしれません!! 笑


着始める前にやることが、結構ある!

ホテルのお部屋に着き、
ツインの手前のベッドに
荷物を広げ、

さて、と深呼吸。


着物を着る時、
着始める前にやることが、
4つあります。

1. 荷物は先に用意
2. ヘアメイク
3. すべての道具を鏡のそばに揃える
4. お手洗いに行っておく


最初は荷物とヘアメイク。

着物を着終わった後、
何を持って出るのか。
先に用意しておくと
後でバタバタしません。

バタバタは着崩れの
元ですからね。

そして、
一度着物を着てしまったら、
頭をするのも
顔をするのも
一苦労だし、
整髪料やメイク道具は
着物を汚す元に。

なので、これらを
先にやります。

私は普段メイクをしないのですが、
着物に合わせ、簡単にでも。

大急ぎで、
でも丁寧に。

荷物用意、
髪上げて、メイクして、
万一でも付くと嫌なので口紅だけ後回し、
OK!

ヘアメイクの後、
綺麗に手を洗います。

次!
使うものを全部出します。
急げーーー!!

鏡の横に、
椅子を持ってきて、
背もたれを手前に。
ここに並べます。

最後に使うものから出すと
使いやすい!

帯、着物、襦袢(←中に着るやつね)を
椅子に置く。

腰紐、伊達締め、コーリンベルト、
帯枕、帯板、帯揚げ、クリップなどなど。

椅子の背もたれにかけて
すぐ手の届くところに。

襦袢に襟芯を入れ、
帯締めは2本の紐を捻って1本にしておく。

よし。これで全部!

そして、
着始める前にお手洗い!
水分は絹の天敵なので、
洗った手はよく拭いてね!

さーて、着付けますよ!

深呼吸して、
一気に、着付けを始めます。

この時点で19:15〜20くらいだったかな。
意外に、時間が経ってる。

下着に肌着に、
補正用の腹巻き、足袋。

長襦袢(正確には長襦袢風の肌着)、
腰紐、伊達締め。

着物本体。
肩にかけて腕を通し、
襟の中心の後ろをクリップでとめる。
長さを決め、下を整え、
腰紐で止めて、お端折りを作る。
上を整え、首元の様子を決め、
コーリンベルトで襟を固定し、
お端折りを決めて、整え、伊達締めで固定。

着なれた木綿の浴衣と違い、
正絹の着物は、するすると滑り、
ちょっと扱いに手擦る。

でも、触れていて、
ものすごく気持ちいい。


さて。
着物は着られた!

帯板。お忘れなく。

次、帯!

帯を手に取り、
改めて深呼吸。

まだ5回目くらいの、
お太鼓結び。

時刻を見ると19:35。
残り25分。

ちゃんと締められるかな。


こないだ家で締めた時の
あまり具合から逆算して、
残す「て」を、決める。

体に巻いて締めるまでは良くて、
「て」を体の中央にし、
あーしてこーして。

ここで、はたと止まった。

手順が、思い出せない。

えーーっと、
ここからどうするんだっけ。

あれ?
あれれ?
こうだっけ、
なんかこんな感じのことするはず……

そうこうするうちに、
帯が緩んで来てしまった。

ダメ。
一から、締め直し。

残り時間が気になる。

これ、間に合わないと、
全部が台無し。

「やばい。」

「いや、焦るな、間に合う。」

自分に言い聞かせて、
もう一度、
帯を手に取る……。

ふぅ。大丈夫。できるよ!

お太鼓結び、全工程実況 笑

(誰が読むのさ、これ!)

帯の向きを確認し、
左肩、後ろから前に「て」をかけ
自分が右回りに回って
体に一周巻く。
左手を背中に回して「て」の根元に指で引き、
右手は帯を下から持ち、
「て」の根元が帯の下で畳まれるようにしつつ
グッと、帯の下端を締める。

もう一周、体に巻く。
さっきと同じに持って、
再び、下端をグッと締める。

「て」を左肩から後ろに下ろし、
背中の中心にずらす。

右手で持った帯を緩めずに開き、
下から背中に回した左手の、
4本の指を開いた帯の内側に
親指で「て」を抑え、

その親指を支点にして、
右手を後ろから大きくクロールすると、

背中で帯全体が上に綺麗に折られる。
(さっき、これがわからなくなった 笑
 クリア!)

左手は持ったまま、
帯を右肩に預けて
右手で腰紐を取り、
背中に回して、
今背中で作った折り目を保つために
帯の上の高さで腰紐で仮固定。

帯の高さになった
「て」を左から前に回して適当に固定し

右肩に預けた帯を後ろに下ろす。

ここから、お太鼓を作っていきます。

(あ、飽きてきた方は、
 ⬇️次の太字まで飛ばしてね❤️)

帯枕を手に取る。
向きを確認し、
背中に垂れた帯の内側に入れる。

名古屋帯の開いた場所を手探りで探し、
お太鼓の上端となる帯の位置を決めたら、
帯枕を内側から当てて、

手のひらが後ろを向くように
親指で外から帯を押さえる。

親指で扇子を開くように、
帯を両側に引っ張って皺をとり

ヨイショと、
帯枕を帯の上端に背負う。

帯枕が落ちると、
お太鼓は崩壊するので、
帯枕の紐はしっかり締めて
前で硬く硬く結び、
帯の中央くらいまで、
深ーーーく埋める。

帯上端の腰紐、抜いて良し。

帯枕に帯揚げを掛ける。
帯揚げの表裏を確認。
手を下から後ろ、
結構高いところまで伸ばして
お太鼓の中で、
帯枕の上に帯揚げを掛ける、
左右に揺すりながら引っ張って
しっかり引っ掛ける。
下端にも巻き付け、同様に。
帯揚げの先は最後に整えるので、
前でとりあえず襟元にでも入れておく。

次、
お太鼓の下端を決める。

腰紐を一本。
後ろに垂れた帯の内側に通し、
左右の手でピンと張って
帯下端の高さに持つ。

内側から腰紐を帯に当て、
人差し指で帯を挟んで、
腰紐に沿って内側、上へ折り返す。
この外側がお太鼓になる。

余りを内側で折り返したい。
折った下端中央を左手で持ち、
少し外に開いて、
右手で、下に余っている帯を
太鼓の中に入れて、
下の「たれ」を短くしていく。

およそ入ったら、
左手の甲でそれを押さえつつ、
両手で太鼓の下端と腰紐を再び持つ。

「たれ」の長さは人差し指、一本分。
手指の感覚で長さを決め、
鏡で見て確認する。

これで帯の形が確定するので、
歪んでないか、よく確認。

OKと思ったら、
腰紐を帯の下端で結び、
仮固定。

改めてお太鼓の中身を整える。
バサバサやってお太鼓が
ボワーンと膨らんでしまわないよう、
できるだけそっとコンパクトに。

折り畳めたら、
左から「て」を
お太鼓の外から1枚中に通し、
後ろから見てお太鼓の左右に
1センチ程度出るよう、
長さを調節する。

帯の形が決まったら、
帯締めで固定する。

帯締めは、
帯の真ん中に引かれた線に見える。

まるで飾りのように見える、これが、
実は、帯を全力で支えている。

なので、
帯枕同様に、
これも緩んではならない、
のに、
見える場所に締めるものなので、
美しく結ぶ必要がある。

力強く、美しく。
これがなかなか力の要る仕事で、
着物を着る中で
一番汗をかく、と私は思う。

帯締めを締め終え、
端の処理をし、
落ちないのを確認して、
仮固定の腰紐を抜く。

いよいよ完成間近!
着付けの最後は、
帯揚げ!

右からやる。
帯枕にかかっているところと
布の裏表を確認し、
裏を上にして、
中々に四つ折りにする。
極力根元まで四つ折りにしたら、
内側に捻って、折り目を上に。
帯の上端に沿って左まで持ってきて、
クリップで固定。

左の帯揚げ。
同様にして、前で交差。

クリップで固定した右から来た帯揚げを外して、
四つ折りが崩れないように、
前で左を上にして、一回結ぶ。
結び目が綺麗な俵型になるよう
整えつつ、
今度は右を上にして、固結び。

残りの帯揚げは
丸めて、
帯の中、
さっきの帯枕の結び目のところへ
ぐいぐい押し込む。

鏡を見て、帯揚げの見せ具合を決める。
たくさん見せるのは若い人向け、
少なめにすれば落ち着いた雰囲気になる。
どうなりたいかもあるけど、
年齢相応が結局一番綺麗。

できた?

鏡の前で、
右向いて?
左向いて?

帯大丈夫?
衿元、大丈夫?
お端折り、OK?
丈、引きずってない?

じゃ、
最後に首の後ろのクリップ、外して!
(これ、忘れると恥ずかしいやつ!)

よし!!!

でーーーきたーーーーー!!✨✨

ここで時刻を見たら19:58。
うん、やばい。
フツーに、数分、間に合わない!💦

下駄、履いてーーーー!!!!
口紅、してーーー!!

ここで忘れ物でもしようものなら
本当に台無しなので、
慎重に点検。

今日の隠しアイテムも含めて、
全部、あるかな?

よし!
では会場に出発!
20時ちょうど! 笑

再びの、次回予告 笑

あぁ、やっと着られました!

60分間の奮闘、
お付き合いくださいまして、
誠に、
ありがとうございます。

次回、いよいよ完結!

楽しい、楽しい、
晴れ舞台の、振り返りでございます!

今日もお読みくださって、ありがとうございます。


続き、最終回は、こちら 笑笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?