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魔法のセリフと自由な夫-うちの家族はこんな感じ①-

さかのぼること約2ヶ月。(早!)
去年の11月に書きはじめた文章です。

今、夫が家をあけている。仕事なのか、遊びなのか、はたまた学びなのか。(この辺の定義を書き出すと長くなりそうなので割愛するが、、、)まぁ、そんなこんなでしばらくいないのだ。

普段から「専業主夫婦」と名乗るぐらいツーオペ状態で育児をし、日々を過ごし、家族全員で遊びに出かけているので、今回久しぶりに1ヶ月近く家をあける夫は、色々心配の様子で「ミミちゃん!ワンオペ頑張ってよ!」「ちゃんと子供たちお風呂入れてね!」(お風呂担当は、だいたい夫)と何度も言ってきた。

「いなけりゃ、私だって適当にやるから大丈夫だよ!」「外食行ったり、簡単なパスタやマカロニ作るから平気!」(夫は米派で麺類が続くのが嫌な人、だから普段は極力米飯メニューを考える(愛じゃね?))

とは言ったものの、若干ワンオペが心細い私は、“やっぱり大人は多い方が良いな”と母を呼んだ。

「暇だったら、孫と遊びに来ないかい?」

正直、全くと言って良いほど価値観の違う母と私は衝突することも多く、来たら来たでめんどくさいかなーなんて想像していたけれど、あら不思議、約1年ぶりの共同生活を私はとっても気楽に過ごせているのである。(去年、産後サポートで3週間来てもらった時の数々のエピソードも今後是非書きたい。)

日々の会話では、お互いに突っ込みあいたいことだらけなのだが「この人には言っても無駄」「これ以上言うと喧嘩になりそう」となるとお互いにブレーキをかける。離れて暮らすようになり、お互いが良い距離感を掴んできたのだと思う。

そんな気の合わない母娘なのに、夫と過ごすより私のイライラが少ない。しかも「日々の遂行」がとてもスムーズなのである。なぜだろう?

主に母がやってくれていることは「洗濯物を干すこと」と「お皿洗い」だけなのに、なぜこんなにも私の心は穏やかに過ぎていくのだろうか。

はじめに気づいたことは、彼女は思ったよりも「テキパキ動く。」私がシンクに置いた皿をすぐに洗ってくれる。私が普段「さて、洗うか。」と皿を洗うタイミングよりも先に洗ってくれる。みていると1日に何度もちょくちょくちょこちょこ洗ってくれている。コーヒー後のマグカップが次にコーヒーを飲みたいタイミングで既に洗ってあるだけでとても感動なのは私だけだろうか。

夫の場合、皿洗いをお願いしても、「いつまでに洗ってあれば良い?」と聞き返される。(この言葉もなかった時期もあるので、ずいぶんと夫婦関係もレベルアップした。)もちろん本心は「そうやってゴロっとして携帯を触っているのなら今すぐやっておくれ。」と思っているのだが、、、この「今すぐ」というのは私のエゴなタイミングであることもわかっているので、「○○までに終わっていると嬉しい。」とお願いする。それでも若干、心はモヤっとする。(そしてそれがジワジワ蓄積してしまう。爆)

そしてもう今回の結論を書いてしまうと、とにかく楽に過ごせている原因は「今何して欲しい?」と聞かれることなのである。今回、母は何もすることがないと「今何かやってもらいたいことある?」「何して欲しい?」と聞いてくれるのだ。もうね、言われて気づいた。この言葉は最強の癒し言葉なのである。

聞かれるたびに私の心がふわっと軽くなる。

常にやりたい雑務で頭の中がいっぱいの私にとって、そんな言葉を投げかけられると、次にやろうとしていたテーブル拭きだったり、トイレットペーパーを変えることだったり、洗濯物を畳むことだったりが頭に浮かび、素直に頼みたいことを頼めるし、「いいよ、ゆっくりして。」と少し余裕が生まれるのも事実なのである。

誤解のないように補足すると、うちの夫は何でもやる。

初めにも書いたように私不在で子供たちの面倒をみることも可能なくらいの母力も持っている。そのくらい主夫なので、私に「部屋が汚い」とか「○○したら?」など何も言ってこない。汚いな、と感じたら自分で勝手に掃除を始める。とりあえず自分でなんでもできるので「やるときはやる。」でも「やらない時はとことんやらない。」

究極は、仕事もしない。

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(誰もいない森小屋で長男との一コマ。
世界では夫のような人をヒッピーと呼ぶこともある。)

もはやその辺の線引きは難しい。ただただゴロゴロしている。収入がなくなったら海で魚を取ればいいと言う。家がなくなった時のためにサバイバルスキルを上げよう!、と直接言ってきたりはさすがに(私にキレられると思っているのか)しないが、そう思っている。そんな振れ幅が大きな夫は、私にも(いい意味で!)なにも期待していない。出会った時からずっとそんな調子なので、一緒にいて楽しい反面とてもイライラする。この辺のライフスタイルも文章にしてみたいが、今回の焦点は私のストレスを軽減させるマジックワード「今何かやって欲しいことある?」の発見である。

これは本当に魔法の言葉だ。

核家族は辛い。やることがありすぎる。私は早くどこかのコミュニティに入って核家族を脱出したいと本気で思っている。そのくらいワンオペというのは精神的にも肉体的にもキツイ。だから便利グッズや家電が存在しているんじゃないかとさえ感じる。わがやも物を増やしたくないが、掃除機を買い(今まではホウキ)、炊飯器を使うようになった。(鍋で炊くのって楽しいよ!) 今は私の興味で二層式洗濯機を使っているが、全自動乾燥機付の洗濯機の魅力は拭えない。(特に乾燥機が欲しい。)

そんなこんなでこの文章をアップしようと思っていたら夫が帰ってきてしまった。そして帰ってきたら別人のような日々を過ごすので、さらにアップするのが遅れた。

今回夫は、ヨガコミュニティに身を置いてきた影響で、帰ってきてからも朝から水シャワーを浴びたり、ヨガしたり、家のバックミュージックがキルタンになったりした。「ここはアシュラムかな?」と錯覚しそうになった。(笑)24時間ずっと一緒にいる夫がいきなりクリシュナクリシュナ(神の名前らしい)歌って、横で瞑想を始めて、とても楽しいユニークな1週間を過ごさせてもらった。

そしてまた旅立った。次は2週間だけの予定だったが「1週間帰るの延ばす!」と帰りの航空券を捨て
た。(注:LCCのチケットで変更不可能=捨てる=乗らない)今までも何度か帰りのチケットを捨てているので何とも思わなかった。

人生、予定は未定である。

年末年始に2週間だけ帰ってきて、たんまり子どもたちと戯れていた。(私は寝込んだ(笑))

そして2021年1月なう。また1ヶ月家をあける遠征に出かけた。今回も「ミミちゃん生きてね!」「あ!それから、鬱にはならないでね!」そんな言葉を残していった。

我が夫ながら、ずいぶんと好き勝手に生きてくれて何よりである。

私は無事に生き延びられるのだろうか。

とりあえず夫が帰ってきたら、テキパキ動いて「ミミちゃん今なにかやって欲しいことある?」と聞いてもらえるように、この文章を公開することにしよう。

母の言葉の有り難みを強調したかったのに、夫の自由っぷりを披露するような文章になってしまった。


家族の形って色々です。


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